2004 Fiscal Year Annual Research Report
血管平滑筋の形質変換における筋線維安定化と消失の機構の解明
Project/Area Number |
15590224
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
岡垣 壮 三重大学, 生物資源学部, 助教授 (80185412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大井 淳史 三重大学, 生物資源学部, 助手 (70203693)
中村 彰男 群馬大学, 医学部, 助手 (30282388)
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Keywords | 血管平滑筋 / 形質変換 / ミオシン / ミオシン線維 / 動脈硬化症 |
Research Abstract |
1)形質変換後の細胞骨格系蛋白質の発現の時間変化(岡垣、中村分担) PDGFで形質変換させた状態およびNaBで処理して分化を進行させた細胞それぞれからmRNAを単離してcDNAを合成した。これをテンプレートにして平滑筋のマーカー蛋白質であるα-アクチン、高分子量カルデスモンについてプライマーを作製し定量的PCRをおこなっている。 2)ミオシン調節蛋白質p32のシグナル配列の機能(大井、岡垣分担) シグナル配列のcDNAをpGEX6P1にサブクローニングして大腸菌で発現してニワトリに免疫し卵黄抗体を作成し細胞内分布を観察した。またほ乳類細胞用ベクターに全長のp32およびシグナル配列をもたないp32matをサブクローニングしたプラスミドをトランスフェクションすると細胞の状態が変化し、発現したタンパク質が細胞内で凝集し十分な観察ができなかった。またシグナル配列のないp32はすでにミオシンの重合を促進することがわかっているが、シグナル配列を含む全長のp32はミオシンと全く相互作用しなかった。細胞質内でもシグナル配列が内在性のプロテアーゼによって消化される可能性、およびp32とミオシンの結合には補助的な因子が存在する可能性が示唆された。 3)形質変換後に特異的に発現が変化する遺伝子の検索(岡垣、中村分担) PDGFおよびNaBで処理した細胞それぞれからmRNAを単離しcDNAを合成してサブトラクションライブラリーの構築を開始した。
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Research Products
(2 results)