2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590234
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Research Institution | SHOWA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小口 勝司 昭和大学, 医学部, 教授 (50129821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山田 英人 昭和大学, 医学部, 助手 (50266160)
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Keywords | リアノジン受容体 / 部分領域 / 緑色蛍光蛋白質(GFP) / カルシウム放出チャンネル / カルシウムイオン |
Research Abstract |
1.以前の改良により「カセット構造化」したリアノジン受容体1型cDNA(全長約15000塩基対)から系統的に各カセット(Cs)(ほぼ等間隔に約1500塩基対のcDNA毎)を制限酵素により抜き出し、PCR法によって5'末端側にKozak配列を導入したCs部分クローンを作製した。これらのCs部分クローンの内で中央領域から後半部分をコードするものに緑色蛍光蛋白質(GFP)をコードするcDNAをイン・フレームに連結させ、GFP融合蛋白質として発現させるための発現ベクターとして構築した。(5種類のクローン名:コードするアミノ酸配列番号、Cs7:2778-3225、Cs8:3225-3725、Cs9:3725-4187、Cs10:4187-4772、Cs11:4772-5037。尚、前年度に作製したCs5(:1742-2231)とCs6(:2230-2777)に関して、アミノ酸をコードする塩基配列にフレームシフトが見出されたので再構築を行なった。) 2.これらGFP融合型リアノジン受容体1型の部分クローン発現ベクターをCHO細胞に遺伝子導入して約48時間の培養後にGFP蛍光の有無を確認した。これらの細胞に対してホルマリンもしくは氷冷メタノール処理による細胞固定を行ってGFP蛍光の細胞内分布を比較検討したところ、Cs5、Cs6、Cs7およびCs11クローンでは両固定法で共に細胞質にGFP蛍光が観察されたが、Cs8〜Cs10ではホルマリン処理ではGFP蛍光が観察されたが氷冷メタノール処理ではGFP蛍光が著しく減弱もしくは消失した。 3.以上の結果は、全長5037個のアミノ酸配列から成るリアノジン受容体1型の中央部分とカルボキシル基末端部分にも、細胞内Ca^<2+>貯蔵部位である小胞体への移行・維持に関わる領域が存在することを示唆する。
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Research Products
(2 results)