2004 Fiscal Year Annual Research Report
ATP-オートクリン/パラクリン放出機構へのトランスポーターの関与
Project/Area Number |
15590243
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
桂木 猛 福岡大学, 医学部, 教授 (40004717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩本 隆宏 福岡大学, 医学部, 講師 (20300973)
右田 啓介 福岡大学, 医学部, 助手 (10352262)
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Keywords | ATP放出 / ブラディキニン / イノシトール(1,4,5)三リン酸 / NEM / MK-571 / 培養結腸紐平滑筋細胞 / 多剤耐性トランスポーター |
Research Abstract |
平成16年度は培養結腸紐平滑筋細胞を用いた灌流実験によりbradykininによるATP放出に対するそのATPの細胞内sourceおよびトランスポーターの関与についての研究が行われた。Bradykinin(0.1-1.0μM)はATPの細胞外への放出を引き起こし、これはB_1でなくB_2-受容体遮断薬(HOE140)で拮抗された。さらにこのATP放出はU-73122(phospholipase C阻害薬)、thapsigargin(Ca^<2+>-ATPase阻害薬)、W-7(Ca^<2+>/Calmodulin阻害薬)およびBAPTA/AM(細胞内Ca^<2+>キレーター)によって抑制された。また、これはhemichannel遮断薬のgap26やα-glycyrrhetinic acid、CFTRと関連するCl^-channel遮断薬のglybemclamide、Gd^<3+>、NPPBでは拮抗されず、MRP阻害薬のMK-571、benzbromaroneによって拮抗された。しかし、cyclosporine Aやprobenecid、verapamilなどは無効であった。その他、このATP放出は、cytochalasin D、staurosporin、niflumic acid、NEMにより抑制されたが、ゴルジからの小胞輸送を阻害するbrefeldin Aやミトコンドリア阻害薬のrotenoneやoligomycinでは抑制されなかった。以上のことより、bradykininによるATP放出には、先ず小胞体からのATP遊離とこれに続く膜のABCトランスポーター、特に多剤耐性トランスポーターを介した細胞外への輸送機構の存在が示唆された。
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Research Products
(6 results)