2003 Fiscal Year Annual Research Report
電気化学的DNAチップによる消化器癌の遺伝子診断-糞便中の異常メチル化DNAをTargetとして-
Project/Area Number |
15590275
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
植木 隆 九州大学, 医学部附属病院, 助手 (30274468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 雅夫 九州大学, 医学研究院, 教授 (30163570)
許斐 裕之 九州大学, 医学研究院, 助手 (30343320)
竹中 繁織 九州大学, 工学研究院, 助教授 (60188208)
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Keywords | 遺伝子診断 / 消化器癌 / DNA Methylation / 糞便 / MSP |
Research Abstract |
本研究はヒト由来の試料を用いるが、病変部にのみ後天的に出現し次世代には受け継がれないSomatic Mutationと同様の、癌組織でのみ異常を来たすDNA Methylationを解析する研究であるが、当大学の倫理委員会へ照らし合わせたところ、倫理委員会の承認が望ましいとのコメントであったので、平成15年11月にやっと承認された。承認が遅れたため、12月より精力的に糞便と手術標本の収集を行っているところである。 遺伝子診断のターゲット遺伝子として、消化器癌で特異的な異常Methylationが報告されている遺伝子を、文献的に調べ、候補の遺伝子を探し出している。その他、癌特異的Methylationが確認されているCpG islandについてもシクエンスを確認しているところである。癌特異的Methylation異常を検出する為の第一段階としてのMSPを行う為のPrimerの設計を行い、p16,TSP1,hMLII1,II-cad, RARbeta, XAF1,SLIT2の7遺伝子については既にPrimerの作製・発注を終了したところである。第二段階のDNAチップの設計は、コントロール実験の結果を待って早急に行う予定である。 同時にコントロール実験としての、癌と正常組織を比較しMethylation異常が癌特異的であることの確認の為、B群試料として保存されていた腫瘍組織とそれに対応する正常組織からDNAを抽出し、MSPを行うべくBisulfite処理を行っているところである。
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