2003 Fiscal Year Annual Research Report
眼瞼下垂原因ホメオボックス遺伝子の機能とOARドメイン相互作用蛋白質の単離
Project/Area Number |
15590291
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
吉浦 孝一郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (00304931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋田 定伯 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90315250)
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Keywords | MBX遺伝子 / OTX3遺伝子 / 眼瞼下垂 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
眼瞼下垂の候補領域である染色体1p34.1領域から候補遺伝子としてMBX遺伝子(OTX3)を選択し、眼瞼下垂患者DNAを使用して変異解析を行った。患者は、長崎、島原、大分、埼玉などから9例収集し、そのうち2例には家族歴が認められた。エクソン-イントロンを含め5エクソン全てをPCR法にて増幅し、直接シークエンス法により変異解析を行った。一家系にCGG>CAG (R>Q)を見出した。この変異は、父親から子に伝達されており、病気の伝達と連鎖が認められ、正常コントロール192人には存在せず眼瞼下垂の原因変異であることが強く示唆された。9例中に1例の変異であるために、変異による変化が蛋白質の機能変化をもたらすかの解析が必要であるのでMBX遺伝子をプラスミドベクターにクローニングした。変異の場所がOARドメインとよばれる部位で、これまでに転写の抑制ドメインであることが知られているので、ルシフェラーゼアッセイによりこの転写抑制機能を検証することにした。発現ベクターに正常MBX、OAR欠損MBX、変異MBXを発現ベクターへクローニングし、ルシフェラーゼの上流にMBX遺伝子の認識プロモーターを結合させ、同時にNIH3T3または、HEK293細胞に導入し、ルシフェラーゼの発現によりMBX遺伝子の機能の変化を確認できる。現在、これらの発現プラスミドのクローニングを終了したので、今後ルシフェラーゼアッセイを行う予定である。 今後は、MBX1遺伝子に目印となるTagを連結し蛋白質を発現させ、プロテオミクスの手法によりMBX蛋白質と相互作用する蛋白質を単離したいと考え実験を進める。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Matsuzawa N: "A T25G mutation in the IRF6 gene in a Japanese family with Van der Woude syndrome"Oral Surg, Oral Med. Oral Pathol_Oral Radiol, Endodont. (In press).
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[Publications] Kinoshita A: "TGFB1 mutations in four new families with Camurati-Engelmann disease : Confirmation of independently arising LAP-domain-specific mutations"Am J Med Genet. (In press).