2004 Fiscal Year Annual Research Report
JNK選択的新規MKPのT細胞分化における役割と腫瘍・感染免疫における意義
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15590334
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松口 徹也 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10303629)
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Keywords | MAPキナーゼ / JNK / T細胞 / フォスファターゼ / サイトカイン / アレルギー / 転写因子 / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
JNKに強い基質特異性を示すMAPKフォスファターゼであるMKP-Mは、ナイーヴCD4陽性T細胞に少量発現される。in vitroでのTCR刺激による分化実験系において、Th2分化優位の条件下でMKP-Mの発現量が増加し、逆にTh1分化優位の条件下ではその発現はほとんど認められなくなることから、MKP-MのTh1/Th2分化への関与が想定された。昨年度の研究で、アデノウィルスによるMKP-M強発現によって、ナイーブCD4陽性細胞のTh2分化が著明に誘導されることを示した。引き続き以下の実験を行った。 1)T細胞でのみ活性化されるLck遺伝子のプロモーターを用いたT細胞特異的な野生型および不活性型のMKP-Mトランスジェニックマウスを作成した。不活性型MKP-Mの高い発現を示したマウスでは胸腺内T細胞分化が著しく抑制された。正常のCD4陽性T細胞を認めたトランスジェニックマウス系統からCD4陽性T細胞を磁気ビーズにより単離し、CD3抗体で刺激し、Th1およびTh2分化条件下で培養し、経時的なサイトカイン(IFNγ、IL-4)、および転写因子(T-bet、Maf、GATA-3)の発現レベルの変化を解析したところ、野生型MKP-MトランスジェニックマウスではTh2タイプ優位のT細胞分化が誘導され、逆に不活性型由来のCD4陽性T細胞でTh1分化への偏位が認められた。 2)上記のマウスおよびコントロールマウスの卵白アルブミン感作を行い、抗原特異的な免疫グロブリンサブタイプ、サイトカイン濃度を計測したところ、野生型MKP-MトランスジェニックマウスではTh2タイプ優位の抗原特異的免疫反応が誘導され、逆に不活性型でTh1優位の免疫反応が誘導された。 3)昨年確立したMKP-M遺伝子ヘテロ型欠損ES細胞からキメラマウスを作成した。現在MKP-M遺伝子欠損マウスを確立中である。 4)Th1分化に関連する遺伝子としてIL-12レセプターβ1鎖に注目し、その遺伝子プロモーターの解析を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Interleukin-15 induces IL-12 receptor {beta}1 gene expression through PU.1 and IRF 3 by targeting chromatin remodeling2005
Author(s)
Musikacharoen, T., Oguma, A., Yosikai, Y., Chiba, N., Masuda, A., Matsuguchi, T.
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Journal Title
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