2003 Fiscal Year Annual Research Report
神経及び網膜の発生・分化異常におけるNEDD8及びNUB1の機能解析
Project/Area Number |
15590345
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
木藤 克己 愛媛大学, 医学部, 講師 (00274308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 康人 愛媛大学, 医学部, 助教授 (30184229)
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Keywords | NEDD8 / NUB1 / Proleasome |
Research Abstract |
我々はGST融合NEDD8蛋白質およびNUB1蛋白質を家兎に免疫し、抗NEDD8抗体および抗NuB1抗体を作製し、affinity精製を行った。これらはウェスタンブロットでそれぞれの蛋白質を特異的に認識し、パラフィン包埋組織切片における免疫組織化学染色が可能である。抗NEDD8抗体による免疫組織化学染色を行った結果、NEDD8はほぼ全てのヒト正常組織で発現が認められ、なかでも末梢神経や自律神経神経節では強い陽性像を示すことが明らかとなった。一方、ヒト成人の中枢神経組織でのNEDD8の発現は弱いものの、興味深いことにParkinson病やAlzheimer病などの神経変性疾患に出現する封入体に強い陽性像が得られた。神経変性疾患の封入体形成においてはユビキチン-プロテアソームシステムの関与が知られているが、今回の検討によりNEDD8蛋白質の異常集積が起きていることが明らかとなった。 現在までNUB1の組織・臓器における局在は全く知られていないが、我々の検討では網膜を含めた多くのヒト正常組織において発現していることを明らかにした。興味深いことに、NUB1はリンパ節内の樹状細胞やマクロファージにとりわけ高い発現が認められた。NUB1の機能のひとつとして、我々はインターフェロンによりNUB1が誘導されることを報告しているが、同様にインターフェロンにより誘導されるユビキチン様蛋白質であるFAT10がNUB1と結合することが最近報告され、マクロファージ系細胞での蛋白質プロセッシングや抗原提示に関与する可能性が示唆された。現在、NUB1の神経性およびマクロファージにおける機能解析を継続中である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kuazi, D.A., Kito, K.et al.: "NEDD8 protein is involved in ubiquitinated inclusion bodies"Journal of Pathology. 199. 259-266 (2003)
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[Publications] Miyoshi, A., Kito, K.et al.: "Identification of CGI-121, a novel PRPK (p53-related protein kinase) -binding protein"Biochemical and Biophysical Research Communications. 303(2). 399-405 (2003)