2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトヘルペスウイルス6の宿主レセプターおよびそのウイルス側リガンドの同定
Project/Area Number |
15590417
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森 康子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50343257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山西 弘一 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10029811)
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Keywords | HHV-6 / CD46 / トロピズム / gH / gL / gO1 / gO2 / gH / gL / gO / エンベロープ糖タンパク / ウイルス粒子 / レセプター |
Research Abstract |
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)は、Tリンパ球、マクロファージ向性のウイルスであり、ふたつのバリアント(HHV-6A,HHV-6B)に分けられる。塩基配列の相同性は両バリアント問で95%であるが、ふたつのバリアントは違ったトロピズムを示す。そこで、両バリアントのトロピズムの違いに関与するウイルス側、細胞因子の同定、およびその機能解析を試みた。本年度はこの計画に従って以下の結果を得た。 1.ヒトCD46に結合するウイルス側リガンド、glycoprotein H/ glycoprotein L/ glycoprotein Q1 (gH/gL/gQ1)複合体に結合するさらなる糖タンパクglycoprotein Q2 (gQ2)を同定した。 2.gQは、スプライスの違いにより大きく分けて二つのタンパクをコードしていた。 3.我々はそれらふたつをgQ1,gQ2と命名した。 4.gQ1,gQ2は、小胞体あるいはゴルジ装置で二量体を形成し、糖鎖の修飾を受けた後、ゴルジ装置でgH/gL/gQ1/gQ2の四量体を形成し、成熟したウイルス粒子中に取り込まれることが判明した。 HHV-6がコードする糖タンパクgOが、gH/gLと結合することを見いだした。さらにこのgH/gL/gO複合体はHHV-6ウイルス粒子上にgH/gL/gQ1/gQ2とは別に存在することが判明し、ヒトCD46には結合しなかった。故にgH/gL/gO複合体は、HHV-6の宿主細胞への侵入過程にgH/gL/gQ1/gQ2とは違った役割を果たしている可能性が考えられ、バリアント間の細胞向性の違いに関与している可能性も示唆された。
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Research Products
(3 results)