2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590429
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
葛島 清隆 愛知県がんセンター, 腫瘍免疫学部, 部長 (30311442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
出町 文子 愛知県がんセンター, 腫瘍免疫学部, リサーチレジデント
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Keywords | Epstein-Barr Virus / 細胞傷害性Tリンパ球 / プロテアソーム |
Research Abstract |
1.HLA-*2402拘束性のLMP2エピトープの細胞内プロセッシング機構解析 申請者が同定したEBV-LMP2エピトープIYVLVMLVL(LMP2;222-230)はインターフェロンガンマ処理細胞でのみ提示される(Kuzushima et al.,BLOOD,2003)。このプロセッシングに必要な、インターフェロンガンマによって発現が誘導される蛋白(免疫プロテアソーム等)を決定するすために、以下の実験を行った。 1)EBV-LMP2、HLA-A*2402、免疫プロテアソームを構成する名サブユニット(lmp2、lmp7、MECL1、PA28)それぞれのcDNAをクローニングし哺乳類細胞発現ベクターに組み込んだ。 2)EBV-LMP2およびHLA-A*2402を発現するHEK293T細胞に上記の免疫プロテアソーム各サブユニット(lmp2、lmp7、MECL1、PA28)遺伝子を様々な組み合わせで導入した。 3)遺体子導入したHEK293T細胞とEBV-LMP2エピトープIYVLVMLVLに特異的なHLA=A*2402拘束性CTLクローンを混合培養し、エピトープに反応したCTLが放出するインターフェロンγをenzyme-linked immunospot assayにて検出した。 以上の実験より、エピトープIYVLVMLVLの生成には、免疫プロテアソーム・サブユニットのうちlmp7、PA28が必須でありlmp2は補助的に働くことを見出した。現在、lmp7、PA28およびlmp2の発現をそれぞれ抑制するshort interfering RNAを合成し、これらのサブユニットの役割を検証する実験を計画している。 2.EBV-LMP1特異的CTLが認識するエピトープの同定 EBV-LMP1に特異的なCTLが認識するアミノ酸配列(エピトープペプチド)を同定する目的で、抗原提示細胞に、LMP1のmRNAを導入するシステムを確立した。既に、複数のCTLクローンを樹立し、エピトープの同定を進めている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kuzushima K.: "Tetramer-assisted identification and characterization of epitopes recognized by HLA-A2402-restricted EBV-specific CD8^+ T cells"Blood. 101・4. 1460-1468 (2003)
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[Publications] Kudoh A.: "Reactivation of lytic replication from B cells latently infected with EBV Occurs with high S-phase cyclin-dependent kinase activity while inhibiting cellular DNA"J.Virol.. 77・2. 851-861 (2003)
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[Publications] Hayashi N.: "Flow cytometric analysis of cytomegalovirus-specific cell-mediated immunity in the congenital infection"J.Med.Virol.. 71・2. 251-258 (2003)