2003 Fiscal Year Annual Research Report
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15590431
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤司 祥子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (00325599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三宅 健介 東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)
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Keywords | LPS / TLR4 / MD-2 |
Research Abstract |
1.LPSはTLR4/MD-2と結合する。 われわれはマウスTLR4/MD-2に対するモノクローナル抗体、MTS510を作製していたがこの抗体はリガンドであるLPSが存在するとTLR4/MD-2を認識できなくなる抗体であった。このことはレセプターであるTLR4/MD-2とリガンドであるLPSとの結合を示しているものと考えられたがそれを証明するために、さらに新たにTLR4/MD-2に対するモノクローナル抗体、Sa15-21を作製した。この抗体を用いて免疫沈降の系を確立し、LPSがTLR4/MD-2と結合することを示した。またこの抗体や免疫沈降の系を用いることでLPS拮抗剤の作用がCD14よりもTLR4/MD-2へ向かうことを示すことができたことから、LPS拮抗剤の作用機序解明や薬剤開発のきっかけにつながる可能性があると考えられた。現在はこのようなヒトの抗体もとれないか検討中である。 2.Sa15-21のマウス生体内での作用 あらたに作製した抗体、Sa15-21を前投与すると、その後投与したガラクトサミン+LPSによる肝障害を抑制できることがわかってきたので、この作用機序を解明するためマウスin vivoでの実験や、抗体が認識する部位の解析などを現在行っている。 3.これらの抗体を用いた免疫沈降法とMS解析結果よりある特異的な分子が会合してくることが分かったので、現在その機能的意義を解析中である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Akashi S, Saitoh S, Wakabayashi Y, et al.: "Lipopolysaccharide interaction with cell surface Toll-like receptor 4-MD-2 : higher affinity than that with MD-2 or CD14."J Exp Med.. 198(7). 1035-1042 (2003)
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[Publications] Dory D, Echchannaoui H, Leiembre M, et al.: "Generation and function characterization of a clonal murine periportal Kupffer cell line from H-2Kb -tsA58 mice."J Leukoc Biol.. 74(1). 49-59 (2003)
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[Publications] OkamotoM, OshikawaT, TanoT, OheG, FuruichiS, NishikawaH, AhemedSH, AkashiS: "Involvement of Toll-like receptor 4 signaling in interferon-gamma production and antitumor effect by streptococcal agent OK-432."J Natl Cancer Inst.. 95(4). 316-326 (2003)
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[Publications] Hatakeyama J, Tamai R, Sugiyama A, Akashi S, et al.: "Contrasting responses of human gingival and periodontal ligament fibroblasts to bacterial cell-surface components through the CD14/Toll-like"Oral Microbiol Immunol.. 18(1). 14-23 (2003)