2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590435
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
緒方 正人 三重大学, 医学部, 教授 (60224094)
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Keywords | Tリンパ球分化 / MAPキナーゼ / ERK / 遺伝子改変マウス |
Research Abstract |
ERKファミリーのMAPキナーゼ(MAPK)は、セリン/スレオニンキナーゼとして様々な基質(転写因子やキナーゼなど)をリン酸化し、その結果Tリンパ球の分化やサイトカイン産生などを制御すると考えられる。ERKにはERK1とERK2の二つが知られ互いに高い相同性を示すが、各々に固有の機能があると考えられる。事実ERK1ノックアウトは、Tリンパ球分化における正の選択が障害されると報告されている。ERK2は、免疫細胞での発現レベルがERKlより高く免疫制御に重要と考えられる。しかしERK2の機能は、生体レベルではほとんど解析されていない。そこで我々は、独自に作成したERK2の遺伝子改変マウスを用い、免疫制御におけるERK2とその抑制機構の役割を解析した。 1.ERK2ノックアウトマウス胎仔のテトラプロイド(4倍体)キメラによる検討 ERK2のノックアウトマウスの胎仔は、胎盤異常により胎生早期に致死となった。テトラプロイド(4倍体)キメラによって、正常胎盤を持つERK2ノックアウト胎仔を作成したところ、正常な胎児発育が少なくとも胎生13.5日まで認められた。 2.ERK2コンディショナルノックアウトマウスのTリンパ球機能の解析 Lckプロモータで胸腺細胞にCreを発現するマウス(Lck-Cre)と交配させ、Tリンパ球でERK2を欠損したマウスを作成した。このマウスで、胸腺細胞の分化異常を見い出しており、現在、その詳細を解析中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hatano, N.: "Essential role for ERK2 mitogen-activated protein kinase in placental development"Genes to Cells. 8. 847-856 (2003)
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[Publications] Tanimura, N.: "Dynamic changes in the mobility of LAT in aggregated lipid rafts upon T cell activation"J Cell Biol.. 160. 125-135 (2003)
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[Publications] Cottom, J.: "Follicle stimulating hormone activates extracellular signal regulated kinases but not extracellular signal regulated kinase kinase through a 100kDa phosphotyrosine phosphotase"J.Biol.Chem.. 278. 7167-7179 (2003)
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[Publications] Zhang, B.: "PTHrP Induces Insulin Expression through Activation of MAP Kinasespecific Phosphatase-1 that Dephosphorylates c-Jun N-terminal Kinase in Pancreatic β-Cells"Diabetes. 52. 2720-2730 (2003)
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[Publications] Fujikawa, T.: "Prolactin prevents acute stress-induced hypocalcemia and ulcerogenesis by acting in the brain rat"Endocrinology. 145. 2006-2013 (2004)