2004 Fiscal Year Annual Research Report
中心静脈穿刺・カテーテル挿入トレーニング用シミュレータの開発とその有用性評価
Project/Area Number |
15590448
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
田辺 政裕 千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (10207160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田川 まさみ 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (90261916)
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Keywords | シミュレータ / 中心静脈穿刺 / 虫心静脈カテーテル挿入 / 研修医 / 研修グループ / 指導医 / 実習指導 / 技能評価 |
Research Abstract |
本研究では平成15年度に京都科学と共同でX線CTおよびMRIの画像情報をもとに脈管及び周辺臓器の正確な解剖学的位置関係を有するシミュレータのプロトタイプを作成した。平成16年度には、このシミュレータを製品化して、中心静脈穿刺、カテーテル挿入のトレーニング用として利用し、その有用性の検討を行った。 有用性評価の研究デザインは、下記の如くである。研究実施に先立ち千葉大学医学研究院の倫理審査委員会に申請書を提出し、審査委員会の承認を得た。しかし、患者からのインフォームドコンセントを得ることが困難であり、予定した結果はまだ得られていない。 研究デザイン (1)研修医の内でこの臨床研究に参加を希望する研修医20名を10名ずつトレーニング・シミュレータによる研修グループと非研修グループの2グループにランダムに分ける。両グループの研修医とも指導医の中心静脈穿刺を前立ちなどにより3回介助、見学する。 (2)研修グループでは、中心静脈穿刺法などのビデオ、講義(45分)とシミュレータを利用した実習指導(45分)、シミュレータを利用した自己学習(90分)の研修を3時間のコースで行う。非研修グループの研修医は中心静脈穿刺法などのビデオ、講義(45分)のみを受け、シミュレータを利用した研修は受けない。 (3)シミュレータ研修後、両グループの全研修医は患者に対して中心静脈穿刺を実施し、成功率(手技回数、成功の有無)、合併症(動脈穿刺、気胸など)の有無、手技時間(開始から鎖骨下静脈穿刺成功までの時間)から両グループの技能習熟度を評価し、シミュレータ及び研修プログラムの有用性評価を行う。
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