2004 Fiscal Year Annual Research Report
神経内科領域における検査のリスクマネジメントと妥当性についての検討
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15590461
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
近藤 正樹 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20315964)
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Keywords | 脳脊髄液検査 / 針筋電図検査 / 神経筋生検 |
Research Abstract |
神経内科領域において検査の必要性と合併症の頻度を検討するために、Retrospective studyとして過去の入院カルテより脳脊髄液検査、針筋電図検査、神経または筋生検を行った症例の抽出を継続した。現在までに脳脊髄液検査261例、針筋電図検査116例、神経または筋生検37例が抽出されている。入院カルテの抽出作業はまだ途中段階であり、正確な評価は困難であるが、以下の傾向がみられている。脳脊髄液検査は感染症の診断に非常に有用であると考えられる。針筋電図検査は神経原性変化を捉えるのには有用であるが、筋原性変化の証明は困難な場合が多い。筋生検は炎症性筋疾患やミトコンドリアミオパチーが予想される症例では診断への寄与が大きいが、その他の筋疾患では診断が困難な印象を受ける。神経生検は症例数が少ないため評価が困難である。合併症については、重篤なものはなかった。脳脊髄液検査では検査後に頭痛を認めた症例がみられたが、安静で数日後に軽快していた。生検で血腫のため入院期間が延長した症例が1例あった。 Prospective studyにおいては調査用紙の回収が不十分のため症例数が未だ少ない。調査用紙の様式の変更、回収の徹底により、改善を考えている。脳脊髄液検査23例、針筋電図検査10例、神経または筋生検2例が集まっている。今までのところ、脳脊髄液検査は中枢性神経感染症には必須な検査で診断に関する寄与が大きいと考えられる。その他自己免疫性神経疾患で診断に寄与する場合がみられたが、理学所見、他の検査所見とあわせて、総合的な判断が必要と思われた。検査に伴う合併症はみられていない。針筋電図検査では神経原性あるいは筋原性変化はほぼ予想されたとおりである。合併症はなかった。
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