2003 Fiscal Year Annual Research Report
インスリン早期分泌障害は遺伝的に規定されているのか?
Project/Area Number |
15590491
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
水野 昭 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80219641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚口 裕康 徳島大学, 医学部, 助手 (60335792)
新井 栄一 徳島大学, 医学部, 助手 (60325256)
野間 喜彦 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10218349)
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Keywords | 門脈グルコースセンサー / Clamp-CPR-OGL法 / インスリン早期分泌 / 肥満者 |
Research Abstract |
門脈ブドウ糖センサー(portal glucosensor : PGS)が高血糖センサーとして機能し、これを介してインスリン早期分泌が惹起されることを明らかにする目的で、PGSを介するインスリン早期分泌を定量評価するためのhyperinsulinemic euglycemic clamp下で経口的ブドウ糖負荷し、その際のCペプチド反応性を評価する(clamp-OGL-CPR)での検討を早期糖尿病患者20名と肥満者20名(OGTTにてIGTかNGTの区別後)および健常者20名で実施した。耐糖能障害がある肥満IGT者ではPGS機能が障害されていたが、耐糖能異常のない単純肥満者では障害されていないことが再確認され、健常者をあわせこれら60名でのPGSに関連した遺伝子のSNPの検討を開始する準備にかかっている。この結果をアメリカ糖尿病学会で発表予定である。また動物実験系において門脈内ブドウ糖注入時のインスリン反応性を検討し、2型糖尿病も出るラットではこの反応性が欠如していることをみいだした。現在は、門脈を摘出しこのPGS機能に関連すると考えられる候補遺伝子の同定をすすめ、それに関連した免疫組織学的およべ電子顕微鏡を用いた検討を開始している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Arai E: "Effect of a novel palatinose-based liquid formula(MHN-01)on glucose and lipid metabolism in male Sprague-Dawley rats after short- and long- term ingestion"Metabolism. (In press).
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[Publications] Mizuno A: "Disturved early phase insulin secretion in prediabetic subjects"Diabetes(supple). (In press).