2005 Fiscal Year Annual Research Report
インスリン早期分泌障害は遺伝的に規定されているのか?
Project/Area Number |
15590491
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
水野 昭 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80219641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野間 喜彦 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10218349)
新井 英一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (60325256)
塚口 裕康 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (60335792)
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Keywords | 門脈グルコースセンサー / Clamp-CPR-OGL法 / インスリン早期分泌 / 肥満者 / 耐糖能障害 |
Research Abstract |
糖尿病素因とEIS障害との関連性を明らかにするために、肥満もなく耐糖能障害もないと考えられる健常者を対象として糖尿病素因の有無により2群に分け、75gOGTTとclamp-OGL-CPR法を実施し、その結果を基に糖尿病素因とEIS異常との関連性を解析した。さらにインスリン抵抗性とインスリン分泌異常を解析する目的で経腸栄養剤の耐糖能障害者での有用性をインスリン分泌動態を中心として解析し、インスリン早期分泌障害が糖尿病に如何に関与するかを検討した。早期2型糖尿病患者や肥満IGT者ではPGS機能が障害されているが、耐糖能異常のない単純肥満者では障害されていないことおよび糖尿病素因の有無とPGS機能間、およびPGS機能異常とSNPで評価した遺伝子の多型性とには関連性が明らかでないことも明らかにした。さらにhyperinsulinemic euglycemic clamp下で経口的ブドウ糖負荷でなくフルクトースを負荷した際に、健常者では8名中8名でCPR反応性があり、肥満NGT者では5名中5名で反応性があったが、肥満IGT者では8名中1名でのみ、2型糖尿病者では20名中1名のみでかすかな反応性を認めたのみであるという事実を見出し、今後このフルクトースセンシングとの関連性を検討していく予定である。 さらに、EIS障害に関連すると考えられる(腸管、門脈領域のグルコースセンシングに関連した)グルコキナーゼ機能との関連性を検討している。
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Research Products
(2 results)