2003 Fiscal Year Annual Research Report
女性の骨量増加に対するミネラル摂取量とビタミンD受容体遺伝子多型との相互作用
Project/Area Number |
15590540
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
上野 公子 新潟大学, 医学部, 助教授 (80310275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 和利 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70207869)
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Keywords | 骨密度 / 若年女性 / カルシウム / 遺伝子多型 / 相互作用 / ミネラル / 陰膳法 |
Research Abstract |
本研究の目的は、陰膳法を用いて若年女性のカルシウム(Ca)摂取量を推定し、Ca摂取量およびビタミンDの栄養状態とビタミンD遺伝子多型の腰椎および大腿骨頸部の骨量に対する相互作用を明らかにすることを目的とした。N大学看護学科の2、3年女子学生148人全員より本研究への参加者を募り、112人が本研究の参加に同意した。そのうち、参加基準を満たした105人を分析した。調査は2002年10月31日から12月20日に食事採取及び医学的諸検査を行った。医学的検査として骨密度測定、採血、採尿を行った。3日間の陰膳法を用いて、食事中のCaおよびリン(P)、ナトリウム(Na)、タンパク質を測定した。ビタミンDの栄養状態は血清25-hydroxyvitamin D_3[25(OH)D_3]を指標とした。対象者の腰椎BMDおよび大腿骨頸部BMDの平均値は、それぞれ1.012g/cm^2(標準偏差0.097)、0.818g/cm^2(標準偏差0.100)であった。対象者のCa、F、Na、タンパク質の摂取量の平均値はそれぞれ380mg/day(標準偏差209)、649mg/day(標準偏差212)、2535mg/day(標準偏差847)、41.7mg/day(標準偏差12.6)、25(OH)D_3の平均値は35.7nmol/L(標準偏差11.0)であった。Ca摂取量は大腿骨頸部の骨塩量(R^2=3.7%、p=0.0352)および骨密度(R^2=6.0%、p=0.0087)と有意に関連していた。しかしながら、25(OH)D_3の骨量との関連は明らかではなかった。遺伝子多型の解析は平成16年度に行い、最終報告をする予定である。
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