2004 Fiscal Year Annual Research Report
プエラリアミリフィカのエストロゲン受容体に対する作用と更年期障害に対する代替医療
Project/Area Number |
15590595
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
酒巻 哲夫 群馬大学, 医学部, 教授 (20124654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小暮 敏明 群馬大学, 医学部, 助教授 (50293288)
佐藤 哲郎 群馬大学, 医学部, 助手 (40302484)
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Keywords | プエラリアミリフィカ / ホルモン補充療法 / エストロゲンレセプター / 更年期障害 |
Research Abstract |
プエラリアミリフィカ(Pueraria mirifica:PM)はタイに自生するマメ科葛属の多年草で、女性の間で不老長寿の民間薬として古来より珍重されてきた。平成15年度には、このmiroestrolについて、エストロゲンレセプター(ER)への結合を分子生物学的手法で確かめた。また平成15、16年度には、このPMが更年期障害の治療・予防に効果があることを予測し、臨床研究を行った。研究に先立って学内倫理委員会の承認を得ている。 更年期症状はあるが、服薬等のない比較的健康な40〜50歳代の女性23人に同意を得て参加して頂き、PM群、プラセボ群に分け(二重盲検法)、自覚症状、他覚症状、血圧・脈拍数、身長・体重、臨床検査(血算・生化・ホルモン・脂質)、レオロジー、脈波伝播速度の測定を行った。その結果、PM群で、FSHの有意な減少がありPMが日常使われている量でエストロゲン作用を発揮することが明らかとなった。またPMは総コレステロール・LDLコレステロールの減少、HDLコレステロールの増加などをもたらし、閉経時の更年期症状などに対するホルモン補充療法(黄体ホルモンやLH-RHアナログ投与など)と同様の脂質に対する反応であった。 血圧、体重などには有意の変化はなく、閉経期特有の愁訴についても、自覚症状そのものが多彩であったこともあり、PM群とプラセボ群の間に有意の差は認めなかった。副作用として、PM服用の数日後から乳房の張りを認め、半量に減量せざるを得なかった症例が1例あり、生化学的肝機能検査・血液検査などに異常の見られた対象者はなかった。以上の結果は現在論文として執筆中のものである。
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Research Products
(6 results)