2004 Fiscal Year Annual Research Report
低分子量G蛋白Rhoファミリーによるヒト肝および膵星細胞のMMP-1発現調節機構
Project/Area Number |
15590691
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
朴沢 重成 東海大学, 医学部, 講師 (40181482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 広壽 東京大学, 医科学研究所・先端医療研究センター, 助教授 (00171794)
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Keywords | 肝星細胞 / 膵星細胞 / MMP-1 / 低分子量G蛋白 / Rhoファミリー / 遺伝子転写 |
Research Abstract |
前年度の研究によって、Rac1が、IL-1βによるMMP-1の発現亢進を遺伝子転写レベルで調節していることが示唆された。平成16年度以降の研究計画は、MMP-1の遺伝子転写調節機構に関する検討である。IL-1βおよびRhoファミリーによって調節されるMMP-1遺伝子プロモーターのcis領域の同定をまず検討した。 プロモーター領域の5'側より削るdeletion constructsを遺伝子導入したヒト星細胞をIL-1βで処理し、非処理群とルシフェラーゼ活性の比較検討した。また、持続活性型Rho(Rac1V12)とMOCKを、ヒト星細胞にdeletion constructsとco-transfectionし、ルシフェラーゼアッセイを行い比較検討した。その結果-2.6kbと-2.3kbの間にいずれも反応部位があることが示唆された。-2451bpには、NF-kBの予想結合部位が存在し、同部位にPCR法によるsite-directed mutagenesisで変異を導入した。作製された変異プロモーターを遺伝子導入したヒト星細胞をIL-1βで処理、あるいは持続活性型Rac1をヒト星細胞に変異プロモーターとco-transfectionし、ルシフェラーゼアッセイを行い比較検討した。その結果、-2541bpのNF-kB予想結合部位の変異プロモーターは、IL-1β、持続活性型Rac1の両者に反応性が失われることが判明した。 次年度は、ゲルシフト解析による転写因子の同定を行う予定である。
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Research Products
(1 results)