2003 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト冠動脈の安定・不安定プラーク鑑別のための新しい血管内超音波の開発と応用
Project/Area Number |
15590731
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
村田 一知朗 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20334930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 広志 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10124033)
藤原 久義 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80115930)
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Keywords | 超音波 / 冠動脈プラーク / 組織性状診断 / 画像 / 三次元 |
Research Abstract |
1,各種薬剤の冠動脈プラークに及ぼす影響の検討 (目的)スタチンを投与後の冠動脈プラークの組織性状変化を検討し、スタチンが冠動脈症候群を抑制する理由を臨床で明らかにする。 (方法)我々が開発したIntegrated Backscatter Intravascular Ultrasound(IB-IVUS)を用いて、pravastatin投与群17名、atorvastatin投与群18名、diet群17名においてスタチンの投与前、投与6ヶ月後の冠動脈プラークのプラーク全体におけるlipid、fibrosis、mixed lesion、calcificationの割合を算出した。 (結果)pravastatin投与群、atorvastatin投与群において、fibrosisとmixed lesionの割合の有意な増加とlipidの有意な減少が認められた。 (総括)これらの変化は、スタチンが急性冠動脈症候群を抑制する原因の一つと考えられた。 2,画像構築の高速化と三次元化 (目的)これまではIB-IVUSの画像の構築に数時間を必要としたため、画像構築の高速化を可能とさせ、さらに画像の三次元化を検討する。 (方法)コンピューターソフトウェア(Visual Basic)を用いて、新しいプログラムを開発した。 (結果)新しく開発したプログラムにより画像構築に要する時間は数分(66分の1)に短縮された。さらに市販のコンピューターソフトウェア(T3D)を用いる事によって、画像の三次元化に成功した。 (総括)新しいコンピューターソフトウェアを用いる事により、解析技術が格段に進歩した。
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Research Products
(1 results)