2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト冠動脈の安定・不安定プラーク鑑別のための新しい血管内超音波の開発と応用
Project/Area Number |
15590731
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Research Institution | GIFU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
村田 一知朗 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20334930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 久義 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80115930)
藤田 廣志 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10124033)
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Keywords | 超音波 / 動脈硬化 / 冠動脈プラーク / 組織性状診断 |
Research Abstract |
我々は以前、ヒトの冠動脈に超音波を照射し後方に反射される信号の解析により冠動脈プラークの組織性状診断を可能とする装置を開発した。その装置を用いれば、二次元color-coded mapを介し視覚的に組織性状の把握が可能である。本研究ではさらに専用アルゴリズムを開発し、二次color-coded mapをさらに三次元化することで一定の組織性状の空間的な広がりをとらえる事に成功した。さらに、高脂血症治療薬であるスタチンによる脂質低下療法がヒトの冠動脈プラークの組織性状に与える影響を明らかにした。すなわち、スタチンの6ヵ月の投与で、プラークの脂質成分が減少し線維成分が増加するというプラークの安定化を認めた。また、三次元画像的にもプラーク内のlipid coreが退縮している事が示された。 一方、従来の冠動脈造影は血管のシルエットのみを映し出すのに対して、血管内超音波装置では血管壁の形態を映し出すことができ、冠動脈造影で正常と診断される部位に動脈硬化が既に存在することが知られている。さらに本装置を用いる事により、血管壁の組織性状の把握が可能となった。すなわち、冠動脈造影で正常と診断される部位においても既に脂質成分の蓄積が認められ、動脈硬化は血管の内腔が保たれている初期の段階から始まっている事と、その程度は動脈硬化危険因子の存在の程度と関係がある事が世界で始めて証明された。
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Research Products
(2 results)