2004 Fiscal Year Annual Research Report
酸化LDLによる血管平滑筋増殖機構の解明:新規helix-loop-helixたんぱくId3の発見調節、及び細胞周期への影響
Project/Area Number |
15590764
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
山川 正 横浜市立大学, 医学部附属病院, 講師 (30264641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊一 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (40236592)
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Keywords | 酸化LDL / Id3 / p38 MAPK / luciferase assay / 血管平滑筋 |
Research Abstract |
培養血管平滑筋における酸化LDLによるId3発現亢進が、転写の亢進によるものか、mRNAの安定化によるものであるのかを明らかとするため、1)Id3 promotor/luciferaseのchimera plasmidを作成した。培養血管平滑筋にこのchimera plasmidをtransfectした後、酸化LDL刺激によりpromotor活性が亢進するか、luciferase assayを用いて検討した。2)次に、actinomycin Dにて前処置した後に、酸化LDLで刺激後mRNAを採取し、mRNAの安定化が亢進しているかどうかを検討した。3)Id3発現亢進はp38MAPKの阻害剤である、SB203580にて抑制されたが、その効果は限定的であった。そこで、p38MAPKのdominant negative mutantをアデノウイルスを用いて作成し、その効果について検討するよていである。現在Adenovirusのp38MAPK dominant negative mutantを作成中であるが、やや実験の進行が遅く培養血管平滑筋に感染させと所までは至っていない。4)Id3の下流への影響を検討するためId3 dominant negative mutantおよびdominant active mutantを作成する予定である。 〔結果〕1)Id3 promotor/luciferase plamsmiのtransfect後に酸化LDL刺激してもluciferase活性の上昇は認められなかった。2)ActinomycinD処理後のmRNAは酸化LDL刺激後に有意に長期に発現が亢進していた。3)p38MAPKのdominant negative mutantをアデノウイルスに組み込み中である。4)Id3 dominant negative mutantを現在作成中である。
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