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2003 Fiscal Year Annual Research Report

肺上皮細胞傷害に対するSTAT3の細胞保護作用の解析

Research Project

Project/Area Number 15590808
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

吉田 光宏  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90359844)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 熊谷 融  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80346212)
Keywords肺胞上皮細胞 / stat3 / 高酸素負荷 / ブレオマイシン / 肺障害
Research Abstract

肺胞上皮細胞でのstat3の機能を解析する目的で、肺胞上皮細胞特異的にstat3を欠損するマウスをCre-Loxp systemを用いて作製した。免疫組織染色法を用いて、このマウスでは肺胞上皮細胞特異的にstat3を発現していないことを確認した。
この肺胞上皮細胞特異的stat3欠損マウスに高酸素負荷をかけると、対照マウスと比較して有意に、肺胞上皮細胞死および肺胞洗浄液中蛋白濃度の増加を認めた。さらに肺胞上皮細胞特異的stat3欠損マウスでは生存率が低下することを確認した(Hokuto,Yoshida et al.,J.Clin.Invest.2004,113:28-37)。
またブレオマイシンを経気道的に投与し肺線維症モデルを作製した。中等量のブレオマイシンを投与した実験では、肺胞上皮細胞特異的stat3欠損マウスでは肺内コラーゲン量を反映する肺内ハイドロキシプロリン量が対照マウスと比較して増加しており、肺の線維化が増悪していることが確認された。高容量のブレオマイシンを投与した実験においては、肺胞上皮細胞特異的stat3欠損マウスでは対照マウスに比較して生存率が低下する傾向を認めた。
以上2つの肺障害モデルを用いて解析したが、肺胞上皮細胞におけるstat3は、肺障害に対する防御作用を有することが示唆された。stat3は肺胞上皮細胞を保護することが予想されるが、どのようなメカニズムを介するのか検討予定である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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