2003 Fiscal Year Annual Research Report
樹立したヒト肺癌高転移株高転移能の解明と関連分子を用いた診断治療法の開発
Project/Area Number |
15590831
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
弦間 昭彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (20234651)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植松 和嗣 東海大学, 医学部, 助手 (10297880)
工藤 翔二 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40256912)
|
Keywords | 肺癌 / 転移 / cDNA array / プロテオーム / CGH array |
Research Abstract |
肺癌の転移過程で重要な因子を捉えるため、ヒト肺癌の高転移株を樹立し、cDNA arrayを用いた網羅的発現プロファイルを親株と比較する事で、転移関連因子を総合的に捉えるとともに、未知の因子の単離を行ってきた。これらの解析により、高転移能の獲得は、単一因子ではなく、多数の特定機能を有する因子の発現変化によることを明らかにし、また肺癌の転移能との関連について報告の無かった因子を単離した。今回、我々は、他のスクリーニング法として、遺伝子、mRNA、蛋白各レベルでの解析を加えることを企画した。最近開発されたCGH arrayを採用すると共に、より進化したcDNA arrayやプロテオーム解析を行う事で、より質の高い情報を得て、臨床応用を考慮しうるという観点で重要な因子を選択し診断治療への応用を検討している。最新バージョンのcDNA arrayやプロテオーム解析などを用いて、新しい因子のクローニングを試み、特にcDNA arrayで多くの因子の発現異常が明らかになった。現在、今までの報告やホモロジーから機能解析候補の選択を行っている。また、網羅的遺伝子異常解析にも入る予定である。これらの情報について機能解析と臨床症例を用いた評価を行うことにより、術後補助療法施行例の選択や治療標的の設定などの臨床に耐えうる確かな因子の選択と応用方法の開発への道が開かれると考えている。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Xue Iun H: "Reduced transcription of the RB2/p130 gene in human lung cancer."Mol Carcinog.. 38(3). 124-129 (2003)
-
[Publications] Hosomi Y: "Somatic mutation of the Caspase-5 gene in human Iung cancer."Int J Mol Med.. 12(4). 443-446 (2003)
-
[Publications] Seike M: "Proteomic analysis of intestinal epithelial cells expressing stabilized beta-catenin."Cancer Res.. 63(15). 4641-4647 (2003)
-
[Publications] Yoshimura A: "Increased expression of the LGALS3 (galectin 3) gene in human non-small-cell lung cancer."Genes Chromosomes Cancer. 37(2). 159-164 (2003)