2004 Fiscal Year Annual Research Report
肺Mycobacterium(M.)kansasii症の分子疫学に関する研究
Project/Area Number |
15590837
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Research Institution | Clinical Research Center, National Hospital Organization, Kinki-Chuo Chest Medical Center |
Principal Investigator |
鈴木 克洋 独立行政法人近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター・感染症研究部, 部長 (00206468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
露口 一成 独立行政法人近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター・感染症研究部・感染症診断治療研究室, 室長 (00359308)
岡田 全司 独立行政法人近畿中央胸部疾患センター, 臨床研究センター, 臨床研究センター長 (40160684)
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Keywords | 肺カンサシ症 / 分子疫学 / PFGE / 感染様式 |
Research Abstract |
当院に保存されているMycobacterium. kansasiiの代表的菌株20株を選択し、7H9液体培地100ml中で14日間培養・増殖した後、DNA抽出キットと高速遠心分離器を用いてDNAを抽出・精製した。パルスフィールド電気泳動(PFGE)装置(バイオラッドCHEF DRIII)を用い制限酵素としてVSPIを用いるIinumaらの方法に従いPFGEを上記20株のDNAに複数回適応し、その再現性・識別能と実施の難度・煩雑さを検討した。バンドは約20から30得られ、再現性はよかったが、菌株の異同の判断にやや困難な点があった。そこで制限酵素を変更しバンド数を減少させる試みを検討したところ制限酵素としてSma Iを用いるとバンド数が10-20となり菌株異同の比較が容易になる事が判明した。同様の菌株にPCR装置とアガロース電気泳動装置を使用し、Ready to Go RAPD Analysisキットを用いるRandomly amplified polymorphic DNA analysis(RAPD分析)を実施した。アニーリング温度やプライマー等の条件を各種変更しその再現性・識別能を比較・検討したが、現在のところバンド数が少なく識別能に問題があること、また実験条件のわずかな変化で再現性が保てない等の問題点が判明した。現在までに実施したPFGEの結果では、一部菌株がクラスターを形成していた。現在菌株由来患者の臨床データを詳細に分析し、肺カンサシ症の感染様式につき検討中である。
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