2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15590857
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Research Institution | JICHI MEDICAL SCHOOL |
Principal Investigator |
宮田 幸雄 自治医科大学, 医学部, 講師 (00285777)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 重明 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40190855)
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Keywords | P-糖蛋白質 / Na / H交換輸送体 / Protein kinase C / PI-3 kinase / Tyrosine kinase |
Research Abstract |
P-糖蛋白質(P-gp)を欠損したマウス(KO)とその野生株(WT)より近位尿細管S2セグメントを単離し検討した.低浸透圧刺激では細胞容積減少(regulatory volume decrease)にKOとWTでは変わらなかったが、高浸透圧刺激ではKOでは細胞容積膨張(regulatory volume increase, RVI)が血管側に存在するNHEの活性の亢進を介しておこるのに対しWTではおこらないことを証明した.そこで、高浸透圧刺激に対するマウス近位尿細管細胞血管側膜NHE活性への影響とP-糖蛋白質の関わりについて検討した.KOにおけるRVIはprotein kinase Cの阻害薬であるcalphostin Cで抑制され、PKCの刺激薬であるphorbol 12 myristate 13 acetate (PMA)でmimicされることからPKCを介しておこることも証明した.また、phosphatidylinositol 3-kinase (PI3-kinase)の阻害薬であるwortmanninを添加しておくとRVIが消失したが、異なったPI3-kinaseの阻害薬であるLY294002では変化なかったことから、wortmannin感受性経路を介してRVIがおこることを証明した. また,尿素による高浸透圧刺激によってもKOでのNHE活性の亢進がおこることがわかった.Mannitolによる高浸透圧刺激の場合と同様、PKC活性の亢進を介しているが、tyrosine kinaseの阻害薬であるgenisteinを添加しておくと、NHE活性の亢進が抑制されることからtyrosine kinase感受性経路も介していることを証明した.
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Research Products
(3 results)