2004 Fiscal Year Annual Research Report
てんかんモデルにおける神経幹細胞移植と内在性神経幹細胞活性化を用いた治療
Project/Area Number |
15590892
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
永田 哲也 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50362976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 康二 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20212540)
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Keywords | てんかん / 神経幹細胞 / 移植 / キンドリング / 全般発作反復 / PSA-NCAM |
Research Abstract |
神経細胞の新生は成体脳でも確認され、新しい神経回路付加に関与することが示されている。 平成16年度も引き続き我々は、てんかんおよび神経可塑性のモデルであるキンドリングで、全般発作反復による神経幹細胞の活性化を、highly polysialylated neural cell adhesion molecule(PSA-NCAM)をマーカーとして検討した。その結果1.海馬歯状回と側脳室下帯でPSA-NCAM陽性細胞数が増加すること、2.海馬歯状回では顆粒細胞層深部に限局していた陽性細胞が顆粒細胞層内へ移動し、しかも陽性神経突起の伸長が顕著にみられること、が示された。これらより、新生神経細胞の発達や神経細胞の可塑的変化が、てんかん脳の機能や神経再構築に大きく寄与していると考えられた。本研究では、これらのてんかん脳の変化に対して、神経幹細胞移植と内在性神経幹細胞活性化を用いた新たな治療法を開発する目的で、神経幹細胞の培養と移植を始めている。まず、障害脳における神経幹細胞移植の試みとして、中大脳動脈閉塞による脳梗塞モデルを用いて、ラット骨髄から抽出した幹細胞を脳虚血巣に移植し、経時的に断頭して幹細胞の生存と発達を免疫組織学的に検討しているが移植した幹細胞の長期にわたる生着と神経への分化に更なる工夫を必要としている。
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Research Products
(4 results)