2004 Fiscal Year Annual Research Report
新たにクローニングされたステロイド硫酸基転移酵素に関する研究
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15590965
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
清水 力 北海道大学, 大学病院, 助手 (00292029)
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Keywords | 硫酸基転移酵素 / 発現調節 / in situ hybridization / プロモーター / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
1.SULT2B1の組織発現 昨年度は発現部位をin situ hybridization法により解析し、SULT2B1aは主として神経組織に、SULT2B1bは表皮での強い発現を認めることを明らかにした。この結果をもとに蛋白レベルでの発現を検討すべく、アミノ酸配列を異にするN端のペプチドを合成しSULT2B1aおよび2B1bに対するポリクローナル抗体を作成した。In situ hybridization解析の結果から中枢神経系におけるSULT2B1aの発現は弱いことが予想されており、同抗体を用いた免疫組織学的検討においてもいまだ確実な発現を見出すにいたっておらず、検出感度を高める工夫が必要と考えられた。いっぽう、SULT2B1bに関しては、タンパクレベルでも表皮であきらかな発現を認め、今後表皮の分化過程における発現の変化を検討していく予定である。 2.ウサギSULT2B1のクローニング 申請者らはこれまでの研究結果からSULT2B1と動脈硬化症発症との関連に着目し、動脈硬化症および脂質代謝研究に多用される動物種であるウサギのSULT2B1のクローニングを試みた。degenerated primer法および5'/3'RACE法によりcDNAを単離した。リコンビナントタンパクを作製、酵素活性を有することを確認した後、RT-PCR法により組織分布を解析、大動脈および大静脈での発現を確認した。さらに詳細にその発現部位を検討するべくポリクローナル抗体を作製、現在免疫組織学的検討をおこなっている。 3.マウスSULT2B1aおよび2B1bの遺伝子発現調節 それぞれの転写開始点上流約2kbのゲノムをPCR法により単離し、ルシフェラーゼコンストラクトを作製した。現在、SULT2B1bに関してマウスケラチノサイト細胞株であるPAM212細胞を用いて活性の変化を検討している。
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Research Products
(6 results)