2003 Fiscal Year Annual Research Report
細胞質甲状腺ホルモン結合蛋白の甲状腺ホルモンによる生体調節機能における役割の解析
Project/Area Number |
15590971
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
橋爪 潔志 信州大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60092889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 悟 信州大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30222061)
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Keywords | 細胞質甲状腺ホルモン結合蛋白 / CTBP / 甲状腺ホルモン / 甲状腺ホルモン核受容体 / ノックアウトマウス / トリヨードサイロニン / NADPH |
Research Abstract |
1.恒常状態のマウス、各種甲状腺ホルモン核受容体のノックアウトマウスの脳、心臓を摘出し、細胞質を現有の超遠心分離器を用い分画後、GST-ビーズに結合したCTBPに細胞質分画を加え、遠心し、回収したあと、2次元電気泳動でゲルに展開した。銀染色により、複数のマウスにつき比較検討し、再現性を確認した。これによりCTBPに結合する蛋白のプロファイリングを可能とした。 2.正常のマウス、ノックアウトマウスを甲状腺ホルモン投与、あるいは抗甲状腺薬投与により甲状腺ホルモン中毒症、低下症の状態にして、ミエリンベーシックプロティン、ミオシン重鎖、等の甲状腺ホルモン応答遺伝子のmRNAの変化をノーザンブロティングで確認した。 3.CTBPの機能的ドメインの推定のため、この蛋白をN端、C端側から欠損させた6つの変異蛋白を用いて、それらとGST蛋白の融合蛋白を大腸菌で高発現することにより、そのT3、NADPH結合ドメイン、2量体形成ドメインを推定した。またGFP蛋白との融合蛋白をCHO細胞に発現させて、細胞質での局在ドメインを推定した。その結果、T3,NADPH結合ドメインは、いかなる変異体もその能力を失活させたため、ドメインを特定できなかった。それに対し、2量体結合領域は、CTBP314アミノ酸のうち、129から145,217から269の2カ所が必要であること、細胞質に局在するためには、少なくともC端側217から314アミノ酸が必要であることが判明した。以上を論文にまとめ、投稿、補足をして、研究発表業績とした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Satoru Suzuki: "Presence of Functional Domains in NADPH-dependent Cytosolic 3,5,3'-triiodo-L-thyronine (T3)-binding Protein (p38CTBP) Molecule"Hormone and Metabolic Research. 35. 577-582 (2003)
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[Publications] 鈴木 悟: "核外甲状腺ホルモン結合タンパク質とその異常"最新医学. 58巻7号. 1664-1670 (2003)