2004 Fiscal Year Annual Research Report
白血病に対する免疫療法のための新たな白血病標的抗原の同定
Project/Area Number |
15590997
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
古川 達雄 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教授 (00272849)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 美和子 新潟大学, 医学部, 助教授 (30281009)
布施 一郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教授 (90242429)
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Keywords | SEREX / 細胞傷害活性 / Leukemia / 白血病特異抗原 |
Research Abstract |
本年度はApg-1,human PNPaseそれぞれに対する、HLAA24へのaffinityが高いpeptidesを合成。 1.T2A24細胞(HLA A24遺伝子導入によりHLA A24を提示しているT2 cell)におけるaffinityのFACSによる解析 2.CytoTox96 Non-radioactive Cytotoxicity Assayを用いたnon-RI CTL活性のassay法のそれぞれの系を確立。同時にpeptideを利用して正常人白血球分画からDCを誘導、それぞれのpeptideをpulseしてCTL lineを樹立。さらに限外希釈法を用いてcloning施行。CTL lineを用いて、peptide pulsed T2A24とKH88 cell line(HLAA24陽性でApg-1を高発現している白血病細胞株)をtargetとしてCTL assayを施行。その結果、現段階では特にpeptide 4について、peptide pulsed T2A24とKH88 cell lineに対して有意なCTL活性を同定、細胞性免疫活性を有する可能性が示唆された。 またこれら2種類の遺伝子の、白血病細胞での発現量を定量RT-PCRで確認した。Apg-1の発現は正常骨髄単核球に比してB-leneageを除くほとんどの細胞株細胞を含めて、AML症例白血病細胞では100-1000倍、CML症例細胞では1000-10000倍、またALL白血病細胞でも100倍程度の高発現が確認された。一方human PNPaseは、一部のAML、CML症例で10倍以上の高発現が認められたものの、頻度は低いものであった。 以上の結果から、特にApg-1蛋白は、白血病関連抗原として白血病に対する免疫療法に応用できる可能性が示唆された。
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