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2003 Fiscal Year Annual Research Report

血管前駆細胞の細胞生物学的特性の解析と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 15591019
Research InstitutionJichi Medical University

Principal Investigator

室井 一男  自治医科大学, 医学部, 助教授 (50190939)

Keywords血管内皮前駆細胞 / 動員 / 慢性腎不全 / 自家骨髄細胞移植 / 末梢性血管疾患
Research Abstract

血管外傷や冠動脈疾患の患者では、骨髄の血管内皮前駆細胞が末梢血に動員され障害部位に到達し血管を新生するとの報告がある。また、慢性腎不全によって血液透析を受けている患者では、心血管系の疾患を発症する危険性が高い。そこで、血液透析受けている患者の末梢血中の血管内皮前駆細胞数と機能を検討した。血液透析受けている患者では、末梢血のCD34陽性細胞数およびAC133陽性細胞数は、年齢を一致させた健常人に比して有意に低下していた。血管内皮前駆細胞を培養し比較したところ、形成された血管内皮細胞数とLDL取り込み能は、血液透析受けている患者では健常人に比して有意に低下していた。VEGFは血管内皮前駆細胞を末梢血に動員するので、血清中のVEGFの濃度と末梢血中の血管内皮前駆細胞数との関係を検討したが、血液透析を受けている患者で両者に有意の関係はみられなかった。末梢血の血管内皮前駆細胞数に及ぼす因子を検討したが、性、高血圧、糖尿病、高脂血症や喫煙とは無関係であった。多変量解析でも、末梢血の血管内皮前駆細胞数に及ぼす独立因子は抽出されなかった。血液透析受けている患者では末梢血中の血管内皮前駆細胞数が減少しているため、障害された血管の修復能が低下し、心血管系疾患を発症する可能性が高まると推測された。次に、臨床試験としての末梢性血管疾患に対する自家骨髄細胞移植を行った。平成15年3月末までに、18例のバージャー病または閉塞性動脈硬化症の患者に本療法を行った。大多数の患者では、症状の改善と罹患部肢の血流の増加が観察された。重篤な副作用はみられなかった。5例の膠原病に併発した末梢性血管疾患に対しても、自家骨髄細胞移植を行い経過を観察している。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Takayuki Eizawa: "Circulating endothelial progenitor cells are reduced in hemodialysis patients."Current Medical Research and Opinion. 19・7. 627-633 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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