2003 Fiscal Year Annual Research Report
瀘胞樹状細胞との相互作用に基づいたヒトリンパ系腫瘍の増殖機構に関する研究
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15591038
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
鏡味 良豊 愛知県がんセンター, 遺伝子医療研究部, 研究員 (30270721)
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Keywords | 瀘胞樹状細胞 / CD4(+)T細胞リンパ腫 / 成人T細胞白血病・リンパ腫 / 細胞増殖因子 / 細胞間相互作用 |
Research Abstract |
正常リンパ節では、濾胞内において、濾胞樹状細胞(FDC)が網目構造をしている。今回、FDC様細胞株HKをCD40ligandおよびIL-2,IL-4,IL-7,IL-15の存在下で、B細胞リンパ腫リンパ節細胞と共培養をすることにより、選択的にCD4陽性T細胞の増殖を認めた。次に、HK細胞の増殖促進効果がCD4(+)T細胞腫瘍にも認められるかどうか検討した。3例の成人T細胞白血病、リンパ腫(ATLL)のリンパ節細胞をIL-2,4,7,15の存在下でHK細胞と共培養したところ、全例でCD4陽性細胞株が得られた。細胞株のT細胞受容体γ鎖の再構成パターンをPCR法を用いて検討したところ、うち1例が腫瘍細胞由来であることが判明した。また、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AILD)3例でも同様の培養を行い、うち2例において、3ヶ月程度の細胞増殖を確認し、T細胞受容体γ鎖の再構成パターンを検討したところ、もとのリンパ節細胞で認められるcloneの増殖を確認した。以上より、FDC様細胞株HKは、IL-2,4,7,15の存在下で、CD4(+)T細胞の増殖促進効果があり、T細胞性リンパ腫である、ATLLやAILDの一部に対しても同様の効果が認められた。ATLLの細胞株においては、長期継代中にHK細胞非依存性増殖を示したが、この細胞株では、もとのHTLV-I provirusが一部欠損であったものに、新たな完全型のHTLV-Iが重複感染していることが判明した。以上より、実際のTリンパ腫でも、FDCが増殖を支持している可能性がり、ATLLのFDC依存性および非依存性細胞株を用いて、現在その増殖機構を解析中である。
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Research Products
(1 results)