• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

関節リウマチの腎障害における遺伝要因の解析

Research Project

Project/Area Number 15591052
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

中野 正明  新潟大学, 医学部, 教授 (90198169)

Keywords関節リウマチ / 続発性アミロイドーシス / アポリポ蛋白E / 血清アミロイドA蛋白 / アミロイド腎
Research Abstract

【目的】関節リウマチ(RA)における重篤な合併症の一つである続発性アミロイドーシスの早期診断や病態評価の観点から、アミロイドーシスの合併や合併後の臨床経過における遺伝要因の有無を明らかにする。
【方法】アミロイドーシス合併RAと非合併RAの多数例の血清を用いて、脳アミロイドーシスや透析アミロイドーシスの遺伝要因として報告されているアポリポ蛋白E(ApoE)の表現型、遺伝子型を等電点電気泳動法で解析した。
【結果】アミロイドーシス合併群では非合併群に比べてApoE4の陽性頻度が有意に高かった。これまでの相反する報告のメタアナリシスでも、アミロイドーシス合併要因としてApoE4の重要性が確認された。また、アミロイドーシス合併群の中では、ApoE4陽性群が陰性群に比べて透析導入例や死亡例の割合が多かった。
【考案】RAにおけるアミロイドーシスの合併要因としては、血清アミロイドA蛋白(SAA)の遺伝子多型も報告されているが、今回ApoE4と腎障害との関連が示唆されたのに対して、SAAの多型は重篤な消化管障害との関連が報告されており、各種の遺伝要因が異なった臓器障害と関連する可能性がある。アミロイドーシス合併要因の解明により、合併のハイリスク例や予後不良倒を早期に特定し、各種対策を早めに講じることにより、臨床経過や予後の改善が期待される。
【結論】RAにおけるアミロイドーシスの合併要因として、他のアミロイドーシスと同様にApoE4の重要性が確認され、ApoE4は腎障害の重症化や生命予後とも密接に関係することが解明された。
【今後の課題】より多数の症例を長期的に検討し、ApoE4の臨床的意義を確固たるものにする必要がある。組織学的なアミロイド沈着量や沈着様式がApoE4の有無で差があるかの検討も重要と思われる。ApoE4とSAAの遺伝子多型との関連の有無も明らかにする必要がある。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 長谷川尚: "RAアミロイドーシスとアポリポ蛋白E"リウマチ科. 30巻・3号. 258-263 (2003)

  • [Publications] 中野正明: "続発性アミロイドーシス"リウマチ科. 31巻・2号(発表予定). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi