2004 Fiscal Year Annual Research Report
感染性胃腸炎における宿主反応の強度に関わる細菌遺伝子の同定と機能解析
Project/Area Number |
15591073
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
高田 徹 福岡大学, 医学部, 講師 (90268996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴宮 淳司 福岡大学, 医学部, 助教授 (70206556)
藤本 秀土 九州大学, 医学部, 助教授 (30199369)
勝田 仁 九州大学, 医学部, 助手 (50333240)
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Keywords | Campylobacter jejuni / Cj0634 / natural transformation |
Research Abstract |
【目的】Campylobacter jejuniの一部の株はnatural transformationないしelectro-transformationによる形質転換能を有するが、DNA取り込みの機序は明らかでない。今回Campylobacter jejuniの全塩基配列解析株である11168株からdprA相同遺伝子と同定されたCj0634の機能を評価した。 【方法】11168株と480株において対立遺伝子組み換えによりdprA変異株を作成し、親株と比較検討を行った。 【結果】11168株は染色体DNAによるnatural transformationにcompetentであるのに対し、Cj0634::aphA船変異株では形質転換効率が約100分の1以下に低下した。一方、480株ではnatural transformationによる形質転換は行えなかったが、shuttle plasmid pRY111によるelectro-transformationで形質転換され、dprA変異株では形質転換能が完全に喪失した。それに対し、11168株はpRY111によるelectro-transformationで形質転換されなかった。480株におけるCj0634変異の相補性検定をC.jejuni, H.pylori, H.influenzae各菌のdprA相同遺伝子を含むvectorを用いてトランス配列で行うと、C.jejuniでは完全に後2者では部分的に(H.pylori>H.influenzae)、electro-transformation能を回復した。 【結論】C.jejuni dprA遺伝子はH.pyloriとgenotypeおよびphenotypeの両面から最も類似した機能を示す。
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