2004 Fiscal Year Annual Research Report
成長ホルモンのLife Spanに及ぼす影響の分子機構の解明
Project/Area Number |
15591078
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
藤枝 憲二 旭川医科大学, 医学部, 教授 (60173407)
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Keywords | 寿命 / 成長ホルモン / インスリン / フォークヘッド転写因子 |
Research Abstract |
1.Ghr-/-Foxo1+/-マウスの寿命の解析 現在、得られたマウスの寿命を解析するため、正常型、Ghr-/-,Ghr+/-,Ghr-/- Foxo1+/-,Ghr+/- Foxo1+/-,Foxo1+/-マウスを正常環境下で飼育している。 2.各genotypeの分析 体重を測定したところ雄では、生後30〜40日にかけてGhr-/-に対してGhr-/- Foxo1+/-は、優位な体重増加を示したが、雌では平均値が若干増加する程度であった。 また、絶食時の血糖値を経時的(2,4,6ヶ月)に測定したところ雄ではGhr-/-に対してGhr-/- Foxo1+/-は、2ヶ月齢において若干ではあるが優位に低い値を示し、他の月齢においても平均値は若干低かったが、雌においてはほぼ同等の値を示した。また、6ヶ月齢での摂食時の血糖値は、Ghr-/-、Ghr-/- Foxo1+/-間には違いが見られなかったが、血漿インスリン濃度は、雄ではGhr-/- Foxo1+/-の方が優位に低くインスリン感受性が亢進していたが、雌ではほぼ同等の値を示した。Foxo1のヘテロ欠損がおよぼすインスリン感受性亢進作用に雌雄差が確認された。Foxo1は、エストロゲンシグナル伝達系の下流に存在するとの報告もあることから、今回確認された雌雄差に、エストロゲンホルモンが関与していることが考えられた。
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Research Products
(1 results)