2003 Fiscal Year Annual Research Report
小児思春期糖尿病・肥満における倹約遺伝子と倹約表現型に関する検討
Project/Area Number |
15591131
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
横田 行史 北里大学, 医学部, 講師 (40158366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野渡 正彦 北里大学, 医学部, 助手 (00208406)
松浦 信夫 北里大学, 医学部, 教授 (50002332)
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Keywords | 小児 / 思春期 / 倹約遺伝子 / 糖尿病 / 肥満 |
Research Abstract |
1.北里大学医学部・病院倫理委員会での審議と承認 平成15年10月に、本研究課題への補助が決定がされたため、平成15年12月15日付で北里大学医学部・病院倫理委員会へヒトゲノム・遺伝子解析研究の申請を行った。審議の結果、平成16年2月4日付で研究の承認がなされた。(受付番号 B倫理03-27、G倫理03-03) 2.遺伝子解析のための基礎実験 上記承認に基づき、β3アドレナリン受容体遺伝子多型(Trp64Arg)、脱共役蛋白質1(UCP1)遺伝子多型(A3826G)、PPARγ遺伝子多型(Pro12Ala)、アミリン遺伝子多型(S20G)、アディポネクチン遺伝子多型(SNP276)、および血中アディポネクチン濃度を測定、検出するための予備実験を開始した。健常成人における、予備実験では、多型は検出されなかったが、PCRおよび多型解析自体は順調に行われた。平成16年3月から、症例の集積を開始予定である。 3.小児期発症2型糖尿病の生活習慣の検討 [目的]小児期発症2型糖尿病における生活習慣異常の原因に関する検討を行った。 [対象]1979年以降、当院で2型糖尿病患者と診断され2年以上経過している男児6例、女児10例、計16例。患者診療録および主治医からの聞き取り調査を行った。 [結果](1)経年的に患者数の増加が認められる。(2)男児に比して女児の方が診断時年齢が低い。(3)半数以上が学校検尿で発見されている。(4)両親いずれかの2型糖尿病歴が約半数に認められる。(5)6例でいじめ等の学校の問題、6例で離婚等の両親の問題を有している。(6)内科へ移行後も自立や社会的適応が出来ずに糖尿病コントロールが悪く、合併症を早期発症する症例が多い。 [考案および結語]小児期の生活習慣の乱れの原因として、学校や家庭の問題を抱えている症例が多く、その問題を解決出来ないため、社会的自立が出来ずに、糖尿病のコントロールも改善せづ、糖尿病合併症が早期に出現している症例があり、小児期からの生活習慣の乱れを是正することの重要性が示唆された。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 横田行史, 松浦信夫, 菊池信行: "学校検尿による糖尿病スクリーニングの現状と問題点"日本マス・スクリーニング学会誌. 13・1. 7-13 (2003)
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[Publications] 横田 行史: "小児の肥満と糖尿病症状がはっきりしている場合は"肥満と糖尿病. 2・3. 80-82 (2003)
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[Publications] 横田 行史: "常インスリン血症/異常プロインスリン血症"小児内科. 35・増刊号. 535-537 (2003)
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[Publications] Yokota Y, Kikuch N, Matsuura N: "Screening of Diabetes by Urine Glucose Testing at School"Pediatr Diab. (in press).
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[Publications] 野元けい子, 大津成之, 田久保憲行, 横田行史, 松浦信夫: "PCR-SBT法によるHLA遺伝子タイピング-小児期発症1型糖尿病の多様性との関連について-"糖尿病. 47・1. 27-34 (2004)