2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591163
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
関沢 明彦 昭和大学, 医学部, 講師 (10245839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市塚 清健 昭和大学, 医学部, 助手 (00338451)
松岡 隆 昭和大学, 医学部, 助手 (20349111)
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Keywords | 出生前診断 / cell-free DNA / 遺伝子検査 / 妊娠中毒症 / DNA |
Research Abstract |
妊婦血漿中にはcell-free DNAが循環しており、それが絨毛傷害に由来していることを報告してきた。また、妊娠7-42週の500例の男児を妊娠している妊婦血漿中で胎児DNA濃度を測定し、妊娠週数毎の正常分布を明らかにした。このデータを基に、63例の妊娠中毒症患者の母体血漿中胎児DNA濃度を定量し、その結果を統計処理し、multiple of median (MoM)値に変換し、中毒症の各臨床症状の重症度と胎児DNA濃度の関係について検討した。また、β-globinを用いて総DNA量も同様に評価し、比較した。その結果、妊娠中毒症の主要症状である蛋白尿、高血圧はそれぞれ独立して胎児DNA濃度に関係しており、それぞれの重症化に伴って胎児DNA濃度が上昇することが分かった。さらに、蛋白尿の方がより強く胎児DNA濃度の上昇に関与していることが分かった。 次に、妊娠中期の臨床症状が出現する前の時期に将来妊娠中毒症になる症例の胎児DNA濃度、総DNA濃度について検討したところ、将来妊娠中毒症になる症例は、胎児DNAが1.9倍、総DNAも1.9倍上昇していることが分かり、妊娠中毒症の発症予知マーカーになると考えられた。
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Research Products
(2 results)