2004 Fiscal Year Annual Research Report
マトリックスメタロプロテイネイス-9発現調節を介した皮膚疾患治療への基礎的研究
Project/Area Number |
15591169
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小林 孝志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (90234830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
輪千 浩史 星薬科大学, 薬学部, 講師 (50318614)
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Keywords | マトリックスメタロプロテイネイス-9 / KRE-M9 / DRF-1 / 紫外線 / UVB / Leptomycin B / Toxic epidermal necrolysis / RNAi |
Research Abstract |
マトリックスメタロプロテイネイス(matrix metalloproteinase(MMP))-9発現が炎症時など皮膚疾患の病態に関わることが示されている。またMMP-9 promoter中のKRE-M9がrepressorとして、differentiation repressing factor(DRF)-1と結合し組織代謝に関わることが研究代表者により見い出されており、MMP-9および関連分子の発現を制御して皮膚疾患を治療するための基礎的研究を行なった。 1.DRF-1遺伝子、MMP-9遺伝子に対するRNAi治療の可能性についての検討- 培養ヒトケラチノサイト(以下KC)に対してDRF-1、またMMP-9に対するRNAiを施行したところ、前者ではアポトーシスが誘導されたのに対して後者では逆に抑制された。 2.KRE-M9に対するdecoy oligonucleotide(ONs)による効果についての検討- KCに対してKRE-M9についてのdecoy ONsを遺伝子導入した結果、MMP-9発現が亢進しアボトーシスが誘導された。 3.MMP-9発現阻害物質、および疾患モデルについての検討- 転写因子関連蛋白などの核外移送を制御するleptomycin Bを投与した結果、1)KCでは、MMP-2と比較してMMP-9発現を選択的に抑制し、本転写活性抑制にはKRE-M9など多領域が関わることが判明し、2)紫外線、ultraviolet(UV) B照射マウスへの本剤の投与により、表皮および皮下組織の炎症反応、およびMMP-9発現誘導の抑制を確認、本剤投与が皮膚炎症性疾患で有用である可能性が示唆された。 4.炎症性疾患でのMMP-9の関わりについての検討- Toxic epidermal necrolysis罹患者血中で、病初期に、MMP-2と比較してMMP-9発現の亢進を認めた。
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Research Products
(5 results)