2004 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイを用いた表皮の分化、増殖に関与する新しい遺伝子の発見
Project/Area Number |
15591175
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
樽谷 勝仁 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30301261)
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Keywords | ケラチノサイト / 分化 / Plexin / DNAマイクロアレイ / 増殖 / Arrestin |
Research Abstract |
体の表面にある表皮は体を防御する役割を担っている。多くの生物学者がその表皮の増殖そして分化というメカニズムを解明しつつある。RasのシグナルやWntシグナル、Notchシグナル、Oct-6,Oct,11,ESE2,Klf4などの転写因子、NF-kappaBのシグナルやレチノイン酸とそのレセプター、ケラチン蛋白質、カテニン、カドフェリンなどの細胞接着因子、類天庖瘡抗原やインテグリンファミリーに代表されるような表皮の基底膜を構成する蛋白などが代表的なものである。我々が解析を行っているGPI-アンカー型蛋白も表皮の分化に関与していることが示されている。 これら表皮の分化、増殖を制御する因子の解明は未だ十分ではなく、皮膚の幹細胞を制御する因子に至っては解析が始まったばかりであり、未知な部分が多い。 そこで我々は分化がおさえられている状態と培地にカルシウムを添加することにより分化が促進される状態にヒト表皮ケラチノサイトを培養しその細胞よりRNAを抽出した。現在それを基にDNAマイクロアレイにて差のある遺伝子の解析を行ったところ、カルシウム添加によりその発現が減少する遺伝子としてintegrin beta3,RafD, Gp130 transcript variant1,elastase 3A, IL6 receptor transcript variant 1,Ras homolog gene family member 1,PIK3AP1などRas,インテグリン関連の遺伝子が、カルシウム添加によりその発現が増加する遺伝子としてHypothetical protein FLJ23168、Arrestin 3,Uncharacterixed bone marrow protein BM045,TGF bata1 induced transcript 1,Cellular retionic acid binding protein 2,Hypothetical protein FLJ14624,Plexin C1などが発見された。
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Research Products
(2 results)