2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591178
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
武藤 正彦 山口大学, 医学部, 教授 (40175625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱本 嘉昭 山口大学, 医学部, 助教授 (90238080)
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Keywords | 乾癬 / 乾癬感受性遺伝子 / ゲノム解析 / SNPs / シクロスポリン / KIR / HCR / HLA |
Research Abstract |
1.ゲノム解析 乾癬初期病変形成に重要であり,かつNKT細胞の機能を反映するkiller cell immunoglobulin-like receptor(KIR)遺伝子について,日本人の尋常性乾癬患者,関節症性乾癬患者を対象にPCR法を用いて遺伝子多型解析を行った.尋常性乾癬患者96例,健常者50例を用いたKIRフェノタイプと尋常性乾癬との間に有意な相関を新たに見出すことに成功した.その結果は論文発表を行った(J Invest Dermatol, 2004年).また,乾癬感受性遺伝子のひとつであるHCRに着目し,そのアミノ酸翻訳領域を主に,日本人の尋常性乾癬患者75例のSNPs解析を行った.まだ症例数は少ないものの,すでに尋常性乾癬と高い相関のみられる変異を追認している.しかもその結果は,すでに欧米人を対象に行った実験結果と合致するものもあれば,日本人に特有と考えられる変異もあり,乾癬疾患感受性に対する人種差の存在を示唆する結果が得られた.乾癬患者において,PSORS1である6番染色体上のHLA領域の遺伝子多型の解析を行い,乾癬感受性遺伝子間の相互関係を明らかにするために,現在も症例数を増やし検討を進めているところである. 2.KIR多型とシクロスポリンに対する反応性との関連 KIR多型は乾癬治療薬のひとつであるシクロスポリンに対する治療反応性とも相関することを見い出した(第19回角化症研究会にて発表).
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Research Products
(7 results)