2004 Fiscal Year Annual Research Report
サルコイドーシスの病態形成における単球亜群の関与についての検討
Project/Area Number |
15591200
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
岡本 祐之 関西医科大学, 医学部, 助教授 (10142291)
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Keywords | 単球 / CD14+CD16+ / サイトカイン / 肉芽腫 / サルコイドーシス |
Research Abstract |
CD14^+CD16^+単球は抗原提示能を持つproinflammatoryな亜群と考えられており、以前にサルコイドーシス患者の末梢血を調べ、CD14^+CD16^+単球が血清ACE値と有意な相関をもって増加することを報告した。患者末梢血から磁気細胞分離システムを用いて単球を分離後、テフロン加工培養皿を用いてM-CSF/IL-10、M-CSF/IGFβ/IL-10刺激で4〜6日間培養するとCD14^+CD16^+が誘導される。フローサイトメトリーにて表面マーカーを測定するとこれらの細胞はCD80^+,CD1a^-であり、ケモカイン受容体の発現はCXCR3^-,CCR4^<weak+>,CCR5^<++>,CCR6^<weak+>であった。一方、プロスタグランディンE2はCD16の発現を強く抑制し、上記刺激因子で培養すると培養4日目には大部分がCD14^<++>CD16^+細胞となった。現在、プロスタグランディンE2受容体EP1からEP4の関与を検討中である。また、CD14^+CD16^+単球の誘導におけるNotchシグナルの関与を知るために、Notchリガンドでコートした培養皿で培養すると、jadded-1、delta-1コート培養皿でCD14^+CD16^+単球誘導の強い抑制が認められた。M-CSF/IL-10刺激で得られたCD14^+CD16^+単球を用いて、ムラミルジペプタイド、p.acnes刺激によるサイトカインの産生を調べたところ、IL-1、IL-6の強い産生が認められた。また、同様の刺激は接着分子であるICAM-1の発現を増強させた。しかし、ケモカイン受容体の発現に影響は及ぼさなかった。一方、CD14^<++>CD16細胞からの類上皮細胞への誘導実験は、テフロン加工培養皿を用いて長期間培養を行ったが、形態学的に変化は認められなかった。また、各種ビタミンD3やフィブロネクチンコート培養皿を用いた実験でも、類上皮細胞様細胞の誘導はできなかった。
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Research Products
(6 results)