2004 Fiscal Year Annual Research Report
超高磁場3T MRIとMDCTを用いた定位脳手術のための3次元高精細画像解析
Project/Area Number |
15591298
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
佐々木 真理 岩手医科大学, 医学部, 講師 (80205864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
及川 博文 岩手医科大学, 医学部, 助手 (10337157)
井上 敬 岩手医科大学, 医学部, 講師 (70326651)
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Keywords | MRI / 超高磁場 / マルチスライスCT / 視床下核 / 腹側視床 / 定位脳手術 / 3次元画像 / 神経メラニン |
Research Abstract |
我々は、超高磁場3 Tesla(3T)MRI容積画像とマルチスライスCT(MDCT)容積画像を組み合わせ、従来描出不可能であった脳内微小構造の3次元形態や位置情報の詳細かつ正確な可視化・計測法の確立を試みてきた。本年度は新たな画質向上技術や分子イメージング手法の確立と画像所見の解析を中心に研究を行い、下記の研究成果を挙げることができた。 1)MDCTの容積データに独自の3次元ノイズ除去フィルタを適用した後に再構成画像を出力することによって、著明な画質改善を図ることができ(S/N比で約2倍、線量で約4倍相当)、従来のCTとは一線を画す深部灰白質の良好なコントラストを得ることができた。 2)上記の手法と昨年開発した可視化手法(hyperplanar reconstruction : HPR)を組み合わせることで、CT単独でも深部灰白質の3次元位置計測がある程度可能であることを確認した。 3)3T MRIによる神経メラニン画像を独自に開発し、神経メラニンを含有する黒質緻密部ドパミン作動性神経細胞、青斑核ノルアドレナリン神経細胞を直接描出することに成功した。 4)上記画像を昨年開発した高分解能容積画像(3次元高速STIR画像)に合成することで、視床下核、腹側視床、黒質のより精緻な3次元解剖を表示することができた。 以上の成果により、深部灰白質の詳細で正確な3次元計測が可能となり、定位脳手術の精度向上に寄与すると考えられた。
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Research Products
(6 results)