2003 Fiscal Year Annual Research Report
インピーダンスCTを用いたセンチネルリンパ節検出法の確立に関する研究
Project/Area Number |
15591334
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
山田 卓也 岐阜大学, 医学部, 講師 (60324315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 浩 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (80362169)
森 義雄 岐阜大学, 医学部, 助教授 (40220032)
関野 考史 岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (40362165)
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Keywords | センチネルリンパ節 / インピーダンスCT |
Research Abstract |
本研究の目的は新しいセンチネルリンパ節の検出法を確立することである。そのために多数の平面電極を使用し、体に密着させ、体内の電気的な評価を行いさらには鉄コロイドを用いて集積するリンパ節の位置を電気的に捉えることを目標としている。 1)接触型多点計測用の電極の作成 前述した様に接触型多点計測用の電極は、円形に内側を向いて並んだ多数の電極の一つからその他の電極へ通電し、その電極間の電気特性を測定するものである。平面電極を使用し、生体の電気的評価を確認するため、まず表面に密着しやすい小腸を用いて、その交流電流下の導電率、およびミトコンドリアや細胞膜の構造の変化を表すtanδを測定した。 2)インピーダンスの測定 1kHz〜100MHzのmulti frequency rangeで電気伝導度、電気容量、インピーダンスの測定を行い、その再現性、信頼度を確認。小腸においてはtanδのβ分散は10~100Hzに出現することを確認した。 3)温度による電気伝導度の測定 生体においては測定対象の温度を全く同条件にすることは不可能であるため実際臨床上あり得る35℃〜37℃における電気伝導度の影響をKCL基準液を使用し検討した。 今後は、鉄を含んだコロイドとしてMRI検査で使用されるフェリデックスを用いてどの程度リンパ節に集積するか、また電気的にその鉄の集積を検出可能か否かを検討していく予定である。
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