2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591371
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Research Institution | National Hospital Organization Nagasaki Medical Center Clinical Research Center |
Principal Investigator |
藤岡 ひかる 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 形態研究部, 形態研究部長 (00264226)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 大海 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 臨床研究センター長 (80127969)
八橋 弘 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 治療研究部, 治療研究部長 (50360855)
中村 稔 独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 先端技術研究部, 先端技術研究部長 (40217906)
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Keywords | ヒト肝細胞 / キメラマウス / 人畜共通感染症 |
Research Abstract |
1.ヒト肝細胞の分離・培養、凍結保存を5例に実施した(合計16例)。 4例転移性肝癌、1例肝嚢胞症例であった。 <結果> 1)ヒト肝細胞分離;8-9.5x10^6個/肝gr.、生存率80-83%(Trypan blue)。 2)ヒト肝細胞培養;最長82日。 3)凍結保存;生存率60-65%、プレート接着率40-42% 研究計画最終年度であるが、それぞれ前年度よりも改善してきている。 <考察、今後の課題> 1)冷凍保存はUW solutionを使用し始めて、生存率およびプレート接着率の改善がみられた。 ヒト凍結血漿を10%混合することで改善が見られた。 2)培養期間の最長は82日まで延長できたが、肝細胞の変形などが認められ、機能的には不十分と考えられた。やはり長期の培養は難しく、凍結保存のviabilityを改善することで、本研究の目的は達成可能である。 2.ヒト-マウス間のzoonosisの問題 ・げっ歯類-ヒト間の共通感染症のカテゴリーAは、マウス内で増殖させたヒト肝細胞内に認められなかった。 今後は、マウス内の内因性レトロウイルス感染の有無を検索していきたい。
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