2004 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイ作製による食道表在癌のリンパ節転移診断・関連遺伝子の検出
Project/Area Number |
15591409
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
安部 俊弘 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (10314808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹黒 章 山口大学, 医学部, 助教授 (10197593)
岡 正朗 山口大学, 医学部, 教授 (70144946)
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Keywords | 食道癌 / CGH / マイクロアレイ / リンパ節転移 |
Research Abstract |
食道癌の中でもリンパ節転移の有無が予後に大きく寄与する、表在食道扁平上皮癌31症例に対し、Microdissection法を併用したComparative Genomic Hybridization (CGH)法による染色体、遺伝子異常の解明を行った。その結果、8番染色体長腕(8q24)と20番染色体長腕(20q12)の増幅が統計上有意差をもってリンパ節転移の有無と関係していた。リンパ節転移に関して、これらの染色体領域には、食道扁平上皮癌の進展に関する重要な癌遺伝子または癌抑制遺伝子の存在が強く示唆されると考え、BAC(Bacterial Artificial Chromosome) libraryを利用し、上記染色体異常領域のDNAマイクロアレイを作成し、未知なる癌関連遺伝子を追求することを目的に当研究を始めた。現在まで、BAC library(現有設備)より、目的とする染色体(8q24,20q12)のDNAを抽出し、抽出したDNAが、本当に目的の染色体に存在することをFISH法を用いて確認した。さらに、スポッター(現有設備)により、各染色体毎に採取したDNAをスライドガラスに張り付け、DNAマイクロアレイを作成する段階まで進み、手術標本より抽出した食道扁平上皮癌のDNAと正常ヒトリンパ球より抽出した正常DNAをそれぞれ異なる蛍光色素で標識(random priming法、蛍光色素が必要)し、作製したDNAマイクロアレイに同時にハイブリダイズさせ、両者の蛍光強度の比を読み取り装置(現有設備)で解析することで、異常を示すクローンを同定しつつある。
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