2004 Fiscal Year Annual Research Report
RI標識キメラ化抗体と抗癌剤結合キメラ化抗体による胃癌肝転移の標的治療法の開発
Project/Area Number |
15591426
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine, Graduate School of Medical Science |
Principal Investigator |
岡本 和真 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20285258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (20244600)
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Keywords | RI標識キメラ化抗体 / 抗癌剤結合キメラ化抗体 / 胃癌 / 肝転移 / 標的放射線療法 / 標的科学療法 |
Research Abstract |
1 RI標識抗体の作製 131-Iをキメラ化モノクローナル抗体chA7にクロラミンT法で標識し、精製した。 2 131-I標識chA7のin vitro抗腫瘍効果の検討 ヒト胃癌細胞株MKN45、KATOIIIに対する131-IchA7の抗腫瘍効果を様々な条件下で検討した結果、chA7単独よりも良好な抗腫瘍効果を示した。 3 肝転移モデルの作製 ヒト胃癌細胞株MKN1、MKN45、KATOIIIを脾臓被膜下に注入して、肝転移モデルの作製を試みるもなかなか安定した肝転移モデルが作製できず。また、各ヒト胃癌細胞株の盲腸壁内注入を試みたが、高肝転移株は作製出来なかった。 4 131-I標識chA7のマウスにおける急性毒性の検討 131-I標識chA7の投与量(131-Iの投与量)を変化させて、マウスに起こる急性毒性の検討の結果、55.5MBq/1匹までは特に急性毒性は認められなかった。 5 131-I標識chA7の肝転移モデルにおけるdistribution ヒト胃癌培養細胞株を背部皮下に移植したヌードマウスに131-I標識chA7を静脈内投与したところ、投与2時間後には背部腫瘍に最も多く集積した。 6 131-I標識chA7のヒト胃癌細胞株移植ヌードマウスに対する治療効果(in vivo抗腫瘍効果) 131-I標識chA7の7.4MBq/1匹、14.8MBq/1匹をヒト胃癌培養細胞株移植2週間後に静脈内投与した場合、それぞれのin vivo抗腫瘍効果は弱いものであった。
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