2003 Fiscal Year Annual Research Report
消化器癌および乳癌におけるセンチネルリンパ節生検に関する研究
Project/Area Number |
15591451
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
城塚 透子 愛知医科大学, 医学部, 助手 (80351104)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 正吾 愛知医科大学, 医学部, 講師 (20351108)
山下 純一 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20279285)
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Keywords | 消化器癌 / 乳癌 / センチネルチンパ節 / 分子生物学的検出 |
Research Abstract |
消化器癌および乳癌手術において色素法によるセンチネルリンパ節の同定を行いました。腫瘍周囲にインドシアニン・グリーン5mLを注入し、腫瘍からドレナージされる最初のリンパ節を同定し摘除しました。また、ラジオアイソトープ(RI)法によるセンチネルリンパ節の同定も併用しました。手術前日にテクネシウムラベルのトレーサーを腫瘍周囲に注入し、術中、ガンマプローベを用いてセンチネルリンパ節を同定しました。摘除したセンチネルリンパ節は半割し、半分を術中病理診断、半分を術中迅速遺伝子診断に用いました。1年間に31例の症例に色素法とアイソトープ法の併用で、センチネルリンパ節生検を行いました。いずれも臨床的にリンパ節転移を認めないラージNOの症例です。31例中センチネルリンパ節を同定できたものが30例で、同定率は96%です。センチネルリンパ節の同定個数は1ないし2個で平均1.2個でした。その存在部位は、すべてlevel 1に存在しました。30例中6例がHE染色にて転移腸性で、うち6例中4例は、センチネルリンパ節のみに転移が存在しました。30例中24例は、センチネルリンパ節転移が陰性で、これらは全例、nonセンチネルリンパ節への転移もありませんでした。これまでの成績は、正診率100%、偽陰性率0%という事になります。100名の乳癌息者につきまして、術前と術後2〜3週目の末梢血中CEA mRNAの検出結果を解析しました。観察期間の中央値が4年11カ月の時点では、術前術後を通じてpersistentにmolecular detectionされる症例は、他の組み合わせに比べ、予後不良であることが判明しました。
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Research Products
(1 results)