2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15591461
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Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
笹田 哲朗 財団法人田附興風会, 医学研究所・第2研究部, 主任研究員 (70293967)
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Keywords | 膵臓癌 / プロテオーム / 癌抗原 |
Research Abstract |
1.プロテオ・ム解析により膵臓癌に特異的に発現する癌抗原の同定を行い検査するために、昨年度には2種類の膵臓癌細胞株(Panc-1およびMIA paca-2)より得られた細胞抽出液を二次元電気泳動にて分離したのち、健常者および膵臓癌患者5人ずつの血清を用いてwestern blottingを行い、膵臓癌患者の血清とのみに特異的に反応すると考えられるタンパク質スポットを同定した。しかしながら、その後の検討で実験結果の再現性に乏しいことが判明したために、今年度には二次元電気泳動、Western blottingの実験条件を詳細に検討した上で、再度数個のタンパク質スポットを同定した。現在、これらスポットよりアミノ酸配列を同定し、同定したタンパク質が膵臓癌特異的に発現する抗原であるかどうかについて検討中である。 2.異癌患者の腫瘍浸潤リンパ球よりHLA-A33拘束性の細胞傷害性T細胞(CTL)株を樹立したのち、癌細胞由来のcDNAライブラリーを用いた発現スクリーニング法によりこのCTL株の認識する癌抗原タンパク質RANを同定した。さらに、CTL株あるいは癌患者由来リンパ球に認識される4種類のHLA-A33拘束性抗原エピトープをこのタンパク質内に同定した。なお、この抗原タンパク質は細胞内輸送、細胞周期の制御に重要な機能を持ち、各種癌細胞に発現増強していたことから、特異的癌免疫療法のターゲット分子となりうるものと期待された。
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Research Products
(4 results)