2003 Fiscal Year Annual Research Report
致死的虚血下における脊髄運動ニューロン再生法の開発
Project/Area Number |
15591464
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
櫻井 雅浩 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (80344654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤坂 純逸 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (80343044)
小田 克彦 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (60323002)
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Keywords | 脊髄運動ニューロン / アポトーシス / 脊髄虚血 |
Research Abstract |
一過性脊髄虚血負荷後のbHLH型転写因子をマーカーとして神経幹細胞の存在と、運動ニューロン死のメカニズムを解明することを目的として、一過性脊髄虚血モデル(ウサギ)を用いてSham-control群、Sham-control-BrdU(ShamB)投与群、15分間脊髄虚血群の3群を作成した。ShamB群には屠殺7日前より途方性カプセルを用いてBrdUを投与した(3mg/day)。15分間脊髄虚血群は虚血負荷7日前より、ShamB群と同様に途方性カプセルを用いてBrdUを投与し(3mg/day)、虚血負荷後8時間、1日、2日、7日、14日後に屠殺し脊髄を摘出した。 15分間の脊髄虚血により、虚血後7日後には脊髄運動ニューロンがアポトーシスにより有意に減少することはわれわれの研究により報告済みであるので、このアポトーシスによる運動ニューロン死がおこっている間に、神経細胞の再生がおこっているかを細胞の増殖、移動、分化の3段階で検討した。細胞の増殖はBrdUを、移動はPSA-NCAMを、分化についてはNeuNをそれぞれマーカーとして用いて、免疫組織染色、蛍光免疫二重組織染色によって再生がおこっているかを検討し、さらにウエスタンブロット法を用いてそれぞれの蛋白発現量の測定を試みた。現時点において再生がおこっているかの同定はなされていないが、平成16年度においてさらに細胞内の抗アポトーシスシグナルの発現についての考察も含めて検討を進めていく。
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