2003 Fiscal Year Annual Research Report
わが国における頭蓋内および脊髄硬膜動静脈瘻の疫学的調査
Project/Area Number |
15591512
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
桑山 直也 富山医科薬科大学, 医学部附属病院, 講師 (30178157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 道也 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (10234486)
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Keywords | 硬膜動静脈瘻 / 疫学調査 / 発生頻度 |
Research Abstract |
本年度は日本脳神経外科学会専門医訓練施設の中からA項、C項の1236施設に対し、「わが国における頭蓋内硬膜動静脈瘻の疫学調査」を目的とした一次調査を施行した。調査の内容は1998年から2002年までの5年間にその施設を初診として受診した硬膜動静脈瘻の症例につき、各年度ごとに発生部位別の症例数を尋ねた。病変の発生部位は海綿静脈洞部、横・S状静脈洞部、上矢状静脈洞部、テント部、頭蓋頚椎移行部、前頭蓋底部、脊髄、その他の計8カ所とした。 2003年10月、往復葉書により全国1236の施設に対しアンケート用紙を発送した。2004年3月現在、334施設より回答を得ている(回収率27.0%)。集積された症例数は1704例(1施設につき0〜125例)で、1施設に換算すると平均1.0症例/年であった。症例数の分析では、受診0例は92施設、1〜9例は194施設、10〜19例は26施設、20〜29例は13施設、30〜39例は4施設、40〜49例は2施設、50例以上は3施設であった。現在、この一次調査の回答について詳しい分析を行うとともに、一次調査において10症例以上の経験がある48施設を対象とした二次調査を準備中である。その内容は、これまで各施設で治療された症例の、(1)年齢、(2)性別、(3)発症形態、(4)治療法、(5)放射線学的および臨床的転帰、(6)治療後の追跡結果の6項目とする予定である。予定していた全国施設における硬膜動静脈瘻症例の前向き登録については、各施設における倫理委員会の承認に予想外の長時間を要しており、現在のところ進展がない。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Noguchi K, Melhem ER, et al.: "Intracranial dural arteriovenous fistulas : Evaluation with combined 3D Time-of-Flight MR angiography and MR digital subtraction angiography"AJR. 182. 183-190 (2004)
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[Publications] Kubo M, Kuwayama N, et al.: "Hydroxyapatite ceramics as a particulate embolic material : Report of the physical properties of the HAP and the animal study"Am J Neuroradiol AJNR. 24. 1540-1544 (2003)
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[Publications] Kubo M, Kuwayama N, et al.: "Hydroxyapatite ceramics as a particulate embolic material : Report of the clinical experience"Am J Neuroradiol AJNR. 24. 1545-1547 (2003)
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[Publications] 桑山直也, 久保道也, 他: "Aggressive dural arteriovenous fistulaの血行動態と治療"脳卒中の外科. 31. 247-252 (2003)
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[Publications] 久保道也, 桑山直也, 遠藤俊郎: "硬膜動静脈瘻に対する治療戦略"脳神経外科速報-専門医に求められる最新の知識-脳血管障害. 13. 41-49 (2003)
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[Publications] 桑山直也, 遠藤俊郎: "脳神経外科大系 8.出血性脳血管障害(中山書店)"山浦 晶. 487 (2004)