2003 Fiscal Year Annual Research Report
ロボティク・サージャリーのための微小脳神経外科手術アプローチの動的3次元解析
Project/Area Number |
15591515
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
田中 雄一郎 信州大学, 医学部, 助教授 (70192177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿沢 幸成 信州大学, 医学部附属病院, 助手 (50359733)
多田 剛 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (00236530)
本郷 一博 信州大学, 医学部, 教授 (00135154)
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Keywords | 脳腫瘍 / 脳動脈瘤 / MRI |
Research Abstract |
頭蓋内においては空間が狭小で複雑な解剖構造のため、ロボティク・サージャリーは実用化に至っていない。実現のために、a)病変部への外科的アプローチ経路や手術手技をコンピュータ解析のために数値化すること、b)くも膜下腔の2次元画像情報を3次元化すること、c)脳動脈瘤の壁や親動脈の生体拍動を計測しシュミレーションすることなどが必要になる。そこで、流体解析ソフトウエアーを利用して、脳動脈瘤や血管系そして周囲髄液の拍動を流体力学に基づきコンピュータを用いてシュミレーションし、超高倍率下のロボティク・サージャリーをより安全で精密に行う上で欠かせない情報を得ること目的とした。 脳底動脈末端部ならびに、内頚動脈の頭蓋内外移行部に関して分析を行った。更に、下垂体部ならびに松果体部に関しても、ロボットアーム導入のための最適なアプローチの方向や角度に関して、手術データすなわち術前画像情報や術中ビデオ情報を数値化して検討した。くも膜下腔の2次元画像情報を静的ならびに動的に3次元化することも試みた。これまでのコンピュータシュミレーションの手法を更に発展させ、くも膜下腔の神経や血管だけに留まらず、くも膜の情報も同時に把握し、3次元的に可視化することを試みた。データの収集にはMRIのCISS像を用いた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 後藤 哲哉: "Clinical application of robotic telemanipulation system in neurosurgery"J Neurosurg. 99. 1082-1084 (2003)
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[Publications] 柿沢 幸成: ""Real" 3-DCISS image for discerning microneurosurgical anatomy"J Neurosurg. 98. 625-630 (2003)
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[Publications] 田中 雄一郎: "Protective dural flap method for bone drilling"Neurol Med Chir. 43. 417-420 (2003)
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[Publications] 田中 雄一郎: "Clinical and radiographic characteristics of associated hydrocephalus with vestibular schwannomas"J Neurosurg. 98. 1188-1193 (2003)